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「ただし、条件がある。」
「、、、、、条件?」
父は顔を手で覆い、ただノアールの話に耳を傾けていた。
「こちらとしても今回の件でそちらとの繋がりが完全になくなるのは痛手でしかない。
そこでだ
エルヴァの代わりに私と婚約してくれないか、、、?」
今この場にいるのはノアールと僕と父の三人だけで
彼の視線は明らかに僕に向いていた。
父はさっきまでの落ち込みはどこにいったのか「ほら、ハインツ返事をしろ!」と肩で体を突っついてくる。
ーーーどうなってるんだ?
「そ、それはエルヴァとの婚約を元通りにするのでは駄目なのですか?」
「あ、えっと、、、、エルヴァにはもう既に別の相手がいるらしい、」
そんな馬鹿な。
漫画ではエルヴァは最後までノワールを慕っていた。
未来を変えようとしたことで妹にも心に変化が出てしまったのだろうか、、、?
返事に躊躇していると隣で父が「いいからお受けしろ!」と小声で耳打ちしてきた。
「、、、、慎んでお受けします。」
父の様子もおかしいことに引っ掛かりを感じながらも僕は恭しく頭を下げた。
この時ノアールと父が目で示し合わせていたことも知らずに。
ハインツだけが気付かないまま。。。




