11/12
11
「エルヴァン、君との婚約を破棄させてもらう!!」
事前の練習通り卒業式ももう僅かと押し迫ったとある日、講堂に集まる全生徒の前でノアールは声高らかに私にそう言い放った。
因みに生徒はもちろん先生たちもこれが茶番劇であることは了解済みだ。
知らないのは一番最前列で嬉しそうな顔を浮かべるアイリスだけ。
彼女があんな子でなければ事情を話して協力をお願いしたかもしれないけど、普段の行いからどうにも信用できなくて彼女のみ除外した。
お兄ちゃんからしたらこれがいじめてるということになるのかしら。
まぁ、人の婚約者をこれ見よがしに奪おうとした罰ってことで。
そう一人納得し、アイリスを横目に私は崩れるようにその場にしゃがみこんだ。
《こちらは上手くいきました。
あとはパパとママ次第。、、、特にパパは大袈裟になりすぎないように気をつけてね。
ーーーエルヴァ》
書状の内容はこれでした。
ノアールが手を回して国王陛下から送られていたように見た目偽造しています。
別にここまで大掛かりにやることもなかったけど卒業前のイベントみたいな感じで生徒たちはノリノリです。




