ピンチの話
今ものすごくピンチである。
今日の昼から就職の面接があるのにまだ職務経歴書が出来上がっていないのだ。
「じゃあこんなん書いてないで職務経歴書書けよ」という読者諸君の気持ちはすごくよく分かる。俺だってそう思う。でもこれには訳があるのだ。
俺は追い込まれなければ実力を発揮できない人間だ。要するに夏休みの宿題を最終日付近から登校寸前までにかけてやるタイプなのだ。今はまだ、なんとかなるだろうという気分なのだ。
この気分はハッキリ言って最高にストレスである。やらなきゃいけないことがあるのにやる気が出ない。なんてクズ。このまま時間が過ぎれば間に合わなくなるかもしれないのに。
でも頭の中にはすでに設計図が出来上がっている。その通り作ればいいだけだ。タイムリミットまではあと何時間かあるし、とりあえずなんとかなりそうだ。
このようなギリギリ思考が非常に危険ということを俺は身を持って知っている。時間ギリギリの行動はイレギュラーが起きたときに対応できないのである。例えば、急にお腹が痛くなったりだとか、道に迷ったとか、降りる駅を乗り過ごしたとか。よくあることだ。俺は身を持って知っている。
そういうことが分かってても行動できないのが俺の良くないところだ。なんかやる気が出ないんだ。そんな未来のことより今やりたいことを優先してしまうのだ。意志が弱いのだ。
あと数時間したらスーツを着なければいけない。家を出なければいけない。タイムリミットが刻々と迫ってくる。でもどうしてもやる気が出ない。俺は今なぜか知らんが、とてもエッセイが書きたい。何故だ。分からん。
俺はこのエッセイを書くにあたり1つの話につき最低1000文字は書くと決めている。あと270文字必要である。ハッキリ言ってもう書くことは無いのだが、それでも書かなければなるまい。それが自分との約束だ。自分との約束は他人との約束よりも大事である。最悪俺は面接に落ちてもいいと思っているし。なんか先方をネットで調べたらブラック企業の可能性があるんだもん。
面接での問答について全くと言っていいほど考えが無い。志望動機とかないし。就職サイトとかハローワークで見つけた求人で「とりあえず」以外の理由で志望する方っておりますの? 結構みんななんとなくでしょ。だって本当にやりたいことがあるんだったら、新卒で目指したりなんなら自分で起業したりするし、少なくとも俺みたいな27歳くらいのやつが急に強い意志でどっかの企業に志望したりしないでしょ。
まあ、そういうのは本音じゃなく、聞こえのいい言葉を探すんですよね。それが就職活動する人間の義務なんです。いやね、でも俺はすげえそういうのめんどくせえって思っていて、だってキャリアとかどうでもいいし、給料高かったら多少嫌なことでもやります的な気持ちだし。思いつかねんだもの。他の人にはない強みを見せたいとかそんなんないんですよ。金貰えるなら働きます。もらえないなら働きませんなんですよ。
いやめんどくせえマジで。世の中のサラリーマンは偉い! 凄いと思う。よく働いてるよ。就活とか頑張ったんでしょ。すげえ偉いよほんと。尊敬する。
ああもう時間無くなってきたからこの辺にします。すげえ浅くてゴメンね。
もうギリギリな気がするんで、堪忍。なんかケツに火が付いた感じがします。