表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
螺旋のスタンドアローン  作者: 雨傘流
39/44

38話

「遅いぞ、シユウ」

 僕が転送室に入ると

「こっちだって色々準備があるんだよ」

「それで状況は?」

「今は大人しいもんだ」

 アレックスが画面を指さして言う。

「まるでこっちの到着を待っているみたいだな」

「お前もそう思うか?」

 『お前も』ということはアレックスもそう感じているようだ。余計に気味が悪い。

「血のブラッドキングなんて言っても、所詮はただの奇怪虫なんだろ?」

 ジンが話に入ってきて言う。

「お前、報告書を読んでなかったのか?」

「読んだからこそですよ。強い個体ということは納得しますが、それ以上に脅威になりえるとは思えない」

 強い個体とわかっていればいくらでも対応できるとでも言いたげな顔だ。

 これを頼もしいととるべきか、それとも慢心だととるべきか……

 僕個人としては後者と言いたいところだが、現状ジンの言葉を打ち砕くほどの反論材料はない。

 僕らの気持ち悪さは得体の知らないものへの恐怖でしかないとい言われれば、その可能性を否定できない。

 それでも、そう感じるだけの要因はあるわけだが、考えすぎるのも逆によくないというのもある。特に僕やアレックスは血の王について考えを巡らしすぎていて、感覚が彼らとは離れている。

「でも、現れた以上は、やるしかないでしょ?」

 美崎が言う。

実に美崎らしい答えだが、結局それが一番正しいのかもしれない。

相手が現れた以上、考える余地等ない。目の前の敵を殺すことだけに集中すればいい。

「まったく、頼もしい奴らばかりだよ」

 僕はそう言ってため息を吐く。

 二人の口がニヤリと笑う。

「じゃあ、そういうことで」

 ジン達が転送装置に入っていく。それを見て僕も転送装置に向かう。

「悪いほうに転ばないといいがな」

 アレックスが僕の耳元でささやく。

「ああ、まったくだ……」

 そう言って僕たちも転送装置に入っていく。

 果たして鬼が出るか蛇が出るか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] バラバラにした程度じゃ簡単に死なない、くらいに言っといたら?(ぇ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ