『小説家になろう』で是認されるであろう鄙猥な表現の程度を思量するエッセイ(別題:エッチな表現はどこまで書いて大丈夫なのか悩むんじゃあ!)
春も過ぎ、初夏の香りが漂い始めた今日此の頃。ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
フェフオウフコポォ改め中々中と申します。
自分で改名したにも関わらず、ふと、もうフェフオウフコポォに戻した方が良いのではなかろうか? と思うことも間々ある愚鈍ではございますが、ここは一つ、どうぞよろしくお願いします。
さて、本日、久しぶりにエッセイなぞを記してみようと思いたち、はて、議題を何にしたらよいだろうかと思案しておりましたところ、たまには『小説家になろう』について極々真面目に考えてみるのが良いのではないだろうかと思い立ちました。
ただ、一口に「『小説家になろう』について考えてみる」と申しましても、この尨大たるコンテンツ。考えることも枚挙にいとまがございません。
ほうと一息を吐きだしつつ、一人静かに何を考えるのがよいのだろうかと思料したところ、私自身、下手の横好きながら物を書くことが好きであり、この『小説家になろう』に恥の掻き捨てならぬ、恥の書き捨てとばかりに幾作品かを投稿したことがあるからこそ悩んだことのある『鄙猥な表現の是認されるであろう程度がいかほどか』という点を検討してみるのがよいのではないかという結論に至りました。
これらについて新時代となった今、改めて考える事は、規定を再度認識し、ルールという枠を見つめなおすことで創作の幅を最大限に使えるようになるのではないか。貴重な時間を割いてまで本エッセイを読んでいただいた方々にとっても、少しくらいはお役に立てることになるのではないかと思ったのです。
さて検討に当たり、定型句となってしまってはおりますが、はじめに言葉を並べさせていただきます。
私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイで、しかもただの思い付きです。
個人の主観で感じるまま書き綴ったモノであり特定の事項を断定したりするわけではなく純粋に『私はこう思った』という程度のものでしかありません。誰かの意見を否定する気もありません。内容によっては書いても仕方がないことを述べる愚痴のようなモノもままありますので、どうぞその旨ご了承を宜しくお願い申し上げます。
……高尚に見えてたかな? 見えたよね。
もう。ゴールしていいよね?
とりあえずちょっと難しい感じにしておけば、堂々とHなこと考えても大丈夫なはず!
さて! R18のノクターンで完結させてみたりチャレンジングなタイトルを投稿してみたりした変態作者が、エッチな表現はどこまで書いて大丈夫なのかを改めて検証してみますですよ!
と、言ってもですよ? 実は私、過去に似たようなことを考えて、しかもエッセイを投稿したことがあったんです。
まぁ、その投稿した作品は『「小説家になろう」に実際に投稿してみて思う事。』ってタイトルの連載エッセイの10話目だったと思うんで読んだことのある人はいないと思いますし、それに一度退会した時に消したので今は読めないんですけどね。
とりあえず2016年の2月から書き始めていたエッセイではありますが、ちょっと当時投稿したのを以下に転載してみようと思います。もし過去に読んだことのある方は飛ばしてくださいませ。
--*-- 以下転載 --*--
【サブタイトル】
【考察】えっちぃ描写について真剣に考えてみる。
【本文】
「エルフたん」を昨日、今日と更新しまして、話の流れ的にちょっとえっちぃ展開になりそうなんです。
このえっちぃ展開って言うのが、地味に作者の頭を悩ませるものでして、一応R-15をつけてはいるんですが、いつもおっかなびっくり書いては
「大丈夫かな~・・・大丈夫だよな~」
とビクビクしているんです。
折角書くのだから、これからそういう描写増えてきそうな気がするので、安心して書きたいと思うようになったので、ここらでちょっとじっくり考えてみようと思います。
うん。
作者えっちぃ話好きやねん。
ギリギリえっちぃの書きたいねん。
※「えっちぃ」は「えっ!ちぃっ!そうきたかー」って事を略してますです。はい。
さて、考えるに当たっては、あくまでも「R15で書く!」と言う事を前提とします。
で、根拠は「ガイドライン R15に関して」を参照します。
念の為に記しますが、これは作者個人の感想でしかないですから、こういう考えもあるんだなぁ・・くらいで生暖かく見てやってください。
では早速ですが、やっちゃいけないと思われる事を確認します。
□■□ 以下転載 □■□
▼R15指定が行われていない場合に警告を行う可能性のある例
□性行為及びそれを想起させる描写がある場合
□身体欠損・大量出血を思わせる刺激の強い描写
□性器及び性行為を指す伏字を意図的に繰り返す行為
□特異な薬物使用の描写(過剰摂取等、市販薬品を含む
□■□ 以上転載 □■□
えっちぃ話を書く上で重要なのは、
『性行為及びそれを想起させる描写がある場合』
『性器及び性行為を指す伏字を意図的に繰り返す行為』
ですね。
・・・
『性行為及びそれを想起させる描写がある場合』
いや、コレ・・・想起させないと・・えっちぃくできないじゃん・・・。
オワタ。
オレの夢オワタ。
と思ったら、フォローがありました。
□■□ 以下転載 □■□
▼問題となりにくい例
□性的感情を刺激する程度が低い描写しかされていない場合
□医学を題材とした小説等で描写が必要な場合
□性的感情を刺激する行為を目的とした描写でないことが明らかであり、描写が必要な場合
(推理小説での性行為中の殺人や、キャラクター設定の背景の一つである等)
□■□ 以上転載 □■□
改めまして、書く上で重要な点のお知らせ
『性的感情を刺激する程度が低い描写しかされていない場合』
『性的感情を刺激する行為を目的とした描写でないことが明らかであり、描写が必要な場合』
はOK。
さて、「やっちゃダメ」が2点。
「別にいいよ」が2点出ました。
ダメから順に考えてみます。
--*--*--
『性行為及びそれを想起させる描写がある場合』
・・・性行為じゃなければOKと言う事ですね。わかります。
例えば
***
若い男女がスーパーで買い物を済ませ帰ってきました。
気がつけばもうすっかり夜です。
男の名前は春夫、悪戯好きで今日は買ってきたバナナに練乳を仕込み、妻の春子に食べさせて驚かせようとしています。
「春子突然だけどこのバナナを食べてくれないか?」
「なによ急にどうしたの春夫?」
「愛しているよ春子!さぁ!」
春夫は我慢ができない様子でバナナを取り出し、乱暴に春子の口にねじ込んだ。
「や・・あ。ん。っぐぅ。乱暴なのはいやよ」
「すまない春子!我慢ができないんだ!さぁしっかり味わってくれ」
「ああ・・そんないきなり・・ングっ、、グっ」
むせかえるようなバナナのニオイにクラクラとする春子。
「やだ・・くるしいわ・・んんっ!」
春子の苦しみに喘ぐ姿が思いのほか官能的に見え、思わず見とれる春夫。
「キレイだよ春子」
口にねじ込まれた物から何とか顔を離し、春子は少し照れたように顔を赤らめる。
「もう・・急になによ」
その姿が妙に愛おしく手に力が入り思いきりバナナを握ってしまった。
すると圧力に負け、バナナの中にたっぷり仕込まれていた練乳が春子の顔にぶちまけられる
「す、すまない春子我慢できなかった」
「・・もう仕方ないわねぇ」
春子の顔には練乳が飛び散っている。
春子は顔についた練乳を指でさわると、糸をひいた。
その指を自分の口に運ぶ
「あ・・・・ん。おいしい。・・・なんていっぱい出たのかしら。」
「あぁ・・・春子。君は最高だよ。」
***
ってのはOKですよね。
今適当に書きましたけど。
単に悪戯でバナナ食べさせようとしただけですんで。
はい。
それ以外に読めるわけ無いですもんね。
はい。
・・・
いや、コレを参考にしていいのかは知らんけども
--*--*--
では、次に
『性器及び性行為を指す伏字を意図的に繰り返す行為』
ふむん。
***
村娘は牛乳が好物だ。
今日も配達員が届けてくれる牛乳を心待ちにしている。
「あ~おじさーん!やっときてくれたー」
「はっはっはっは。村娘ちゃん待たせちゃったみたいだね。ごめんごめん。
じゃあ早速。おじさんのミルクをあげようね~。」
牛乳配達員のおじさんは生まれつきだろうか下品な笑みを浮かべている。
「おじさんのミルクは美味しいよね。なんだっけ特別なミルクなんだよね」
「そうだぞー。へっへっへ。
とっても珍しいミルクで特別製だからね~。
さぁ、村娘ちゃん。へっへっへ。
準備が出来たよ。さぁ飲んで。
もったいないから、こぼさないようにね」
・・・
「おお、おお。ゴックンと音が聞こえるわ。
よく飲む娘じゃのう。へっへっへ」
村娘は口にたれてきたミルクをぬぐいながらキラキラした顔をしている。
「おじさんの○○○○ミルクおいしいよぉぉぉぉ!
これ濃くてしゅきぃ~~~!
おじさんもっと!もっとちょうだいぃぃっ!」
「はっはっは。この欲しがり屋さんめ。
おじさんの牧場のノンホモミルクは最高だろう。」
***
うん。また適当に書いた。
ノンホモを伏字にしただけだし、優しいおじさんが村娘に牛乳あげただけだし、なんの問題もないよね。
牛乳はホモジナイズとノンホモジナイズあるもんね。
他の想像なんかできるわけないし。
うん。
・・・いや、知らんけども。
--*--*--
『性的感情を刺激する程度が低い描写しかされていない場合』
これは・・・やっていい事だから。
男女がぎゅっとしたり、イチャイチャしてチュッチュまでしてる。
とかはOKなんでしょう。
ふむん。
チュッチュ(意味深)
・・・いや、あれだよ。
ワイが書いたのは、チュッチュしてるのがケンカしてて、仲直りの意味のチュッチュだったからその男女にとって意味が深いって意味だよ。
問題ないよね。
うん。
--*--*--
つぎに
『性的感情を刺激する行為を目的とした描写でないことが明らかであり、描写が必要な場合』
・・・
これは無視するわ。
無いもの。
これで書く事。
--*--*--
なんか無駄に長くなって結構疲れましたけど、まとめます。
適当に書いてみた事でなお分かりましたが、
『作者が性行為じゃない事を書いてればOK』
って気がしました。
うん。
なので、ワイが書くえっちぃ話しは別に違うことで書いてるから。
ほんと、えっちぃこと書こうとしてないから。
ちがうから。
・・・うわ。
不安すげぇ。
--*-- 以上転載 --*--
とりあえず作者も転載したので読んでみたけれど……
『修正してぇ』って思いが凄かったわ。
とりえず修正しなかった私を誰か褒めて。
この一人羞恥プレイに悶えた私を褒めて。
んでまぁ、その次に思ったのが『なんだこの変態』だったわ……
アレやね。
当時から、わたしゃ十分変態だったらしい。
そして3年過ぎても変態は変態のまま。ありのまま。それでええんや。
いやもう何を書いているのやら。
まぁ、とりあえず当時に考えたのは上記のような感じだったわけです。
あれから3年。パワーアップした私の力を存分に発揮しようじゃないですか!
さぁ改めて考えますよ!
さて、それでは検討していこうと思うのですが、まずは小説家になろうにおいて『明確に禁止されていること』から確認します。
明確な禁止事項はhttps://syosetu.com/man/attention/から確認ができますが以下にも転載します。
-------------
禁止事項
以下の内容は当サイトで投稿を禁止しております。
これは小説のみでなく、感想や活動報告など全ての投稿において禁止している内容です。
特定の団体、個人に対する誹謗中傷
個人情報
犯罪行為の告白や予告
歌詞(自作の歌詞は除きます)
他者の著作物から引用の範囲を超える量の文章を使用した作品
二次創作ガイドラインに反している作品
上記に記載のない場合であっても、「特定他者に対して損害を与える可能性が非常に高い内容」は警告や強制削除の対象となります。
-------------
以上転載。
転載したのは強く表示されている禁止事項で、どちらかといえば全体における一般常識的に禁止と思われる点を改めて謳っているように思いますね。
なんとなくこの禁止事項に抵触してそうな作品を見たことがあるような記憶がないでもない気がするのですが……ま、まぁ! もし万が一そういう作品と巡り合ったら運営さんに連絡しておくのがサイトの健全化には良いのでしょう!
さて、この禁止事項からは今回の議題である作品で書けるエッチな表現について検討することができませんでしたので次を探します。
『次』とは、利用規約。
利用するにあたってのルールですね。ここの14条にも禁止事項がありました。
利用規約はhttps://syosetu.com/site/rule/から確認できますが、長いので関連しそうな部分のみを以下に転載します。
-------------
第14条 禁止事項
ユーザは、本サービスの利用にあたり、次に掲げる行為を行ってはならないものとします。
禁止事項に違反した場合には、強制退会、利用停止、テキスト等の情報の全部もしくは一部の削除、又は公開範囲の変更等の不利益な措置を採ることがあります。
6.わいせつ(小説家になろうのガイドラインに抵触するものを含む)、児童ポルノ又は児童虐待に相当するテキスト等の情報(以下、本号において「これらの情報」といいます)について、次に掲げるいずれかの行為を行うこと。
(ア)これらの情報を投稿又は表示する行為。
(イ)これらの情報を収録した媒体を販売する行為。
(ウ)これらの情報を収録した媒体の送信、表示、販売を想起させる広告を投稿又は表示する行為。
17の2.15歳未満の年少者の閲覧に際し不適切と考えられる小説のキーワードに「R15」の文字列を設定しない行為。
-------------
以上転載。
『わいせつ』が気になりますが『ガイドラインで抵触するものを含む』とありますので、まだ触れていないガイドラインでも触れるだろうと判断し、次の児童ポルノに着目します。
こちらでは『平成十一年法律第五十二号「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」に抵触するなよ』という旨を改めて強調しているように思いました。
『児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律』
児ポ法として知られるこの法は国の法律ですから、小説家になろうのルール以前に日本国民である限り守らなくてはならない法律であり違反すると罰則が与えられるものですから、改めて書かなくてもよいのでしょうが、児ポ法自体を具体的に知っているかと問われれば認識が甘いのは否めないので、禁止事項として書いておくのも仕方ないのかもしれません。
さて、児ポ法。
名前だけ知っていましたが、この機会に調べてみました。
さぁみんな! クイズだよー!
この法律でいう『児童』って何歳だ~?
『児童』だよ!
私たちの認識で『子供』と思ってしまう言葉。
さぁ、何歳だー。
正解は……
児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律 第一章 総則 第二条に乗ってるよー!
はい。調べる人も少ないと思うので書きますが『この法律において「児童」とは、十八歳に満たない者をいう。』とありますので、18歳未満は一律『児童』となります。
法律では
『児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を著しく侵害することの重大性に鑑み、あわせて児童の権利の擁護に関する国際的動向を踏まえ、児童買春、児童ポルノに係る行為等を規制し、及びこれらの行為等を処罰するとともに、これらの行為等により心身に有害な影響を受けた児童の保護のための措置等を定めることにより、児童の権利を擁護することを目的とする。』
と定義がありましたので、18歳未満の売春やポルノに関わるとアウトのようですね。
ここで私には18歳未満の『ポルノ』とは何ぞや? という『ポルノ』という言葉に対する疑問が出てきました。というのも私の『ポルノ』という言葉の理解が『エロ!』と同義で、その範囲が広すぎたのです。
もちろん法律なので、ポルノについても明確に記されていましたので以下に転載します。
第二条 3 この法律において「児童ポルノ」とは、写真、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。)に係る記録媒体その他の物であって、次の各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したものをいう。
一 児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態
二 他人が児童の性器等を触る行為又は児童が他人の性器等を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの
三 衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀でん部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの
だそうです。
少し難しそうな気がしたので噛み砕いて要約すると、
写真とかスマホやパソコンで見れるような形で18歳未満の
1おせっせ! おせっせっぽいもの!
2児童のおちんちんやおぱんぽんを触ったり触らせたり、それに絡むようなちょっと漲っちゃうようなもの!
3エッチだ……と思う恰好したもの!
的な痴態と言われるものが描写されてるとアウト!
ってことかと。(専門家じゃないので正しいかは自分で調べてね!)
だいたいアウトじゃね? てかエッチだ……と思うようなものであれば水着とかもアウトだろ。
いや、てゆーか、あのA〇Bなんちゃら的なのとか、ジュニアアイドルの水着とかなんか完全確実にアウトじゃん!
……的な感想を持ったのですが、とりあえず次の第三条にて『この法律の適用に当たっては、学術研究、文化芸術活動、報道等に関する国民の権利及び自由を不当に侵害しないように留意し、児童に対する性的搾取及び性的虐待から児童を保護しその権利を擁護するとの本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあってはならない。』という文面もありました。ですので、そういうのが微妙に影響しているのでしょう。たぶん。
このようにドンアウトだろう! と思えるものでもセフセフ! 判定されることもあるようなので、私たちが関係しそうな小説などの文字における表現についてはどうなのか? という点については、全然大丈夫なんじゃね? 的な印象も持ちました。ただ、法律のことなので正直私には分かりかねます。
とりあえずのところは小説においても18歳未満の児童に対する性交、もしくは性交類似行為については書かない方がモアベターではあるのでしょう。
まぁあとがきとかで(※18歳以上です)とか(※異世界年齢で15歳となっておりますが地球で換算すると18歳以上です)って書いとけばモアモアベターでしょうね!(専門家じゃないので自分で調べてね!)
さて、なかなかに小説家になろうで書けるエッチな表現の限界についてまで辿りつけませんが、国の枠組みでの書いちゃいけないことは理解でき、その上で利用規約というルールは押さえました。
では次。最終の判定基準『ガイドライン』を見ましょう。
ガイドラインはhttps://syosetu.com/site/guideline/から確認できます。また関連しそうな部分のみを以下に転載します。
まず15歳未満お断りとなるのは、以下の基準です。
-------------
▼R15に対しての判断基準
■15歳未満の年少者にとって、刺激が強いと考えられる描写
例
性交・性的接触等の性的感情を刺激する行為を想起させる描写
身体欠損・大量出血を想起させる描写
性器及び性行為を指す伏字等、年少者には閲覧を控えさせたいと考えられる語句を意図的に多用する描写
■15歳未満の年少者に誤解を与え、模倣を誘引する可能性が大きいと考えられる描写
例
いじめ、自傷行為、殺傷行為の描写
特異な薬物使用の描写(過剰摂取等、市販薬品を含む)
■その他、R18には該当しないと思われるが、14歳以下の年少者には閲覧を控えさせたいと考えられる描写
▼問題となりにくい例
□性的感情を刺激する程度の低い描写
□医学を題材とした小説等で描写が必要な場合
ただし、上記「問題となりにくい例」に上げた描写であっても、必要以上に詳細に描写されている場合はR15、もしくはR18相当と判断される可能性があります。
-------------
例まで上がってるので大変分かりやすいですが、要するに「えっちだ……」「グロぉ……」「つらたん」とか「これマネできるんじゃね?」と思うだろうものはR15だそうです。
ブービートラップ作るとか釘と爆竹とか、ちょっと詳細に書いたら即時R15になるんでしょうね。
さて私たちが注目しているのは『エッチなのをどこまで書いていいのか』を考えているので当然のことながら、今、見たR15が付くというのは所詮スタートラインなわけです。
スタートを切ったあと目指すのはゴール。
そのゴールラインとなるのはR18歳指定ライン。
18歳未満お断りとなるガイドラインは、以下の通りです。
-------------
▼R18に対しての判断基準
基本的に以下の項目にあてはまるものはR18相当であるとの判断を行なっております。
■性交・性的接触等の描写
■性的感情を刺激する行為の直接的描写
■具体的な性器の描写
■R18相当の画像が掲載されている
■大衆向け辞典(広辞苑等)に掲載されていないアダルト用語が使用された作品
■残酷な行為についての必要以上に詳細な描写
実際にR18作品であるかは作品の状況を確認した上で総合的に判断しておりますが、上記の描写が見受けられる場合はR18相当と判断される可能性があります。
-------------
分かりやすい文章なので噛み砕く必要もないとは思いますが、言葉を変えますと。
□せっくすせっくす! せっくすにちかいもの!
□えっちだなぁ……と思える行為のもの。
□おちんちんとかおぱんぽんの放送禁止用語での発信とか表現のもの。
□エロ画像!
□隠語!
□執拗にグロ!
この表現書いてたら18禁だよ!
って、ことになるようです。
……おっと?
いや、うん。何でもないです。はい。
『描写』って書かれてますから。はい。『描写』とは『あるがままの姿をうかび上がらせるように、えがき出すこと』って辞書にありますから、具体的に想像できるよう直接的に書いてるかどうかが問題になるのでしょう。うん。はい。
きっと。多分。おそらく。だからダイジョブ! ただ、一度深呼吸だけさせてくれ。
……改めて考えると『性的感情を刺激する行為』って範囲広すぎて、やばくね?
例えばだが、おでこフェチの人がいたとして『髪をかき上げると、その額の汗が流れ、滴り落ちた』とか書いただけでも「ほう……」ってなるわけじゃない?
それに「なんて逞しい上腕二頭筋。まるで芸術家の作り出す彫刻のようだ」とかでも筋肉フェチは「んふっ」ってなるわけじゃない?
はたまた人間じゃない虫の交尾を書いたとしても、むらっとする人がいるかもしれないじゃない!
これじゃあなにも書けないよう!
と、まぁ……極論は置いといて。
R18にならない為の文章を具体的に考えることについて問題となるのは
■性交・性的接触等の描写
■性的感情を刺激する行為の直接的描写
の2点だと思う。
まず『性交・性的接触等の描写 』
セックスとか、セックスに近い行為を描写するのはアウトである。
ただ現状は普通に『美味しくいただいた』とか、行為を書かなくともナニがあったか理解できるぼかした表現は許容されているし、よく溢れている。
つまるところ『性行為であっても、ぼかした描写であれば許容される可能性が高い』
もちろん、そのぼかし具合が薄く「えっちだ……」と感じるものであった場合、指導が入るってことになるのだろう。
ここでの表現のギリギリを探ることが、鄙猥な表現の限界を探ることにつながるのではないだろうか。
さぁ、探るのは自由だ。みんな頑張ろう。
そしてもし怒られたら素直に修正するかノクターンに行きましょう。
ちなみに参考になるかわからないけれど、私の書いた『エルフたん』という作品の1話とか16話は、読まれてないだけかもしれないけれど、とりあえずは大丈夫だったとだけ記しておく。
べっ、べつにこのエッセイは『エルフたん』って作品への誘導なんかじゃないんだからねっ!(更新停止している状態で恥ずかしいので本当に誘導じゃないです)
次に『性的感情を刺激する行為の直接的描写』
少し文字を分解すると『性的感情を刺激する行為』『の』『直接的』『描写』となる。
性的感情を刺激する行為は、さっきの極論は別にして一般的になことは想像できる。女性の性的感情の刺激ポイントはわかりにくいが、男の場合は『おっきするような行為』と置き換えればいいだけのこと。わかりやすい。
おっきする行為なんて、アレとかコレとかソレだ。
ただ、セックス自体はその前の部分であらかじめ触れられて禁止されているわけだから、コレとかソレが該当するんだろう。
その行為の『直接的』『描写』がダメなわけだ。
例えば
『お尻を触る』
この描写だけであれば、異性なのかもわからないし、果たして医療行為での触診か、採寸でのチェックか、はたまた性的感情を刺激する行為なのかは、まったくわからない。
性的感情を刺激するようなセクハラや痴漢行為なんかの描写であった場合、アウトとなる可能性がある。だがしかし、嫌な上司が女性に対してセクハラをする描写であった場合や、満員電車で痴漢行為を目撃した場合など、主人公が各女性を助ける為に何をされていたかを知らせる為に書くのは許容されるだろう。
となると『直接的』という言葉が一番問題になるのではないだろうか。
そう。どれだけ『具体的に書くか』というのが大きな問題となるのだろう。
『胸を触る』の描写であっても、前述のように『酔ったセクハラ上司が彼女の胸に触れぐにょぐにょと鷲掴みに揉みしだく。彼女は口元に力を入れ我慢していた。それを見た俺は一気に酔いが覚め、気が付けば殴りかかっていた』であれば、そこそこ書いたが許されるだろう。NTR好き人にとってはおっきするかもしれないが許されると思う。
ではアウトだろう文章を考えると、セクハラ上司の視点に立ち、揉みに行くまでの感情の動き、具体的にどうやって揉むに至ったか。揉んだ感触はどう感じて、それについてどう思ったか。彼女の反応がどうだったか。その反応を見て自分がどう感じたか……などを書いたら、それは直接的な描写ととられ18禁となる可能性が高くなる。こんな感じだろうか。
要はどれだけ『ねちっこく想像できるくらいに書くか』が18禁となる判断基準なのだと思う。
さらっと流せる程度に書けば、きっと大丈夫。
でもサラっと書いたとしても『おちんちんがどこそこにインした』とか、短くサラっとしていても性行為描写が直接的に想像できるような場合は完全にアウトでしょうから気を付けましょうね♪
(私が書いたのは原住民と交流し友好の証として貰ったペニスケースにおちんちんがインしたという仮定で記しております。性行為ではありません。)
それでは皆さま。
良い限界描写を!
(※登場人物と思われるキャラクターがいた場合、それらは皆18歳以上です)