表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陽炎歌  作者: 烏(・v・`)
1/4

小話1の連載版です。


なんか続けさせてみました。

窓のフチに座った私に、貴方はとても焦っていて、けど、焦ってるのを隠しながら話しかけるの。


「そこでなにしてるんだ」って。

「危ないからこっち来い」って。


行かないよ。

そっちに私の望む幸せは無いから。


つまらないな。


必死に話しかける貴方。


私を助けるためじゃないもんね。


貴方が私に興味無いの、知ってるよ。

都合のいい存在でしかないのも知ってる。


だからね、決めたの。

私が貴方のことを好きでいる間に、貴方が私のことを見ていてくれる間に、貴方の目の前で飛び降りてやろうって。


そしたら、一番記憶に残るでしょ?


最後に見たのが一番愛した人なら幸せじゃない。


「貴方に逢えて、私は幸せだよ」


さて、準備は出来た。


「ちょっとまてよ、」


ここからなら、運が良ければ即死。

運が悪ければ大怪我かな。


「大好きだよ」


目を見開いて、顔真っ青にして、私を見る貴方。


大丈夫。


すぐ終わるわ。


貴方の人形は壊れただけだよ。


修復不可能だから自己廃棄するだけ。


別れる手間が省けたからいいじゃない。


「また逢える日まで、さようなら」

そして私は飛び降りた。


周りの景色がゆっくりと動いてる、


窓から叫ぶ貴方。


なんでそんなに泣いてるの。


最期くらい、笑って欲しかったな。




そして私の意識は消えた……












さようなら、とても幸せな世界。




よろしく、死の世界。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ