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推しにお菓子の楽園を作っていたら、闇堕ち敵指揮官に執着されました~戦えない箱庭マイスターの、推し活スローライフ~  作者: おかかむすび


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6話.錬金窯始動

「凄い角砂糖の量なの!」

「私、こんなにたくさんの角砂糖見たの初めてー!」


 私も生まれて初めてこんな量の角砂糖を見た。小さな雪山が目の前に現れた気分。


 何より、きゃいきゃいと角砂糖の山ではしゃぐドルチェルたちがあまりにも可愛すぎて、しばらく放心してしまった。

 いつか絶対、ユニットバスも作ろうっと!


 じゃなくて。夢を広げるのもいいけど、この角砂糖の山をどうにかしないと。

 これは、錬金窯も完全に埋もれちゃってるな……。


 どうやら、アンバーベリーはどす黒い何かに変化したわけではなく、アンバーベリーとして錬金窯に認識されたらしい。あれだけの見た目になっていたのに、ちゃんと素材としての力があるとは、この世界の素材たちはある意味で強靭らしい。


 レア素材を入れる時は、何か対策をしないと毎回とんでもないことになっちゃう。


「マイスター! この角砂糖、何に使うのー?」

「拠点を守るパペット? それとも敵地に攻め込むゴーレム?」


 ドルチェルたちも、ちゃんと拠点を守ったり相手陣地へ攻めたりするのがここのお仕事っていうことを、理解してるんだ。

 確かに、これを全部兵隊に変えたら凄い軍隊が出来るのかな。


 でもごめんね。私がそっち方面、全然分からないんだ。

 それにきっと、ドルチェルたちも兵隊よりお菓子の方が嬉しいはず。というか私がこの子たちにお菓子を貢ぎたい。


「これだけの角砂糖があるんだもの。まずは約束した、お団子とクッキーを振舞うね!」

「わあー!」

「やったー!」


 お団子君はまったりした速度で拍手を。クッキーちゃんは両手を挙げて万歳しながら飛び跳ねている。

 これが見れただけで私は幸せなんだよね。


 私が幸せにしてもらったんだから、二人にはそれ以上の幸せを返さないとね!


「ということで、あの、角砂糖をまとめるお手伝い……お願いしてもいい?」

「任せてなの」

「お仕事するよ」


 ここで格好良く、私が全部するって言いきれたら良かったんだけど。

 流石にこの雪山を前にして一人で全部を片付ける気力は、今の私にはなかった。


 あとはほんのちょっとだけ、二人と共同作業できたら、なんて下心も……。

 欲張りすぎかな? ちゃんとお菓子を振舞うから、これくらいなら罰は当たらないよね?


 * * *


「か、片づけ終わったぁ……」

「お疲れさまなの」

「がんばったねー」

「二人ともありがとうね!」


 支給品の角砂糖を一度取り出し、角砂糖バックと呼ばれる専用の袋に入れていくこと大体十分。

 袋の表面に表示されたのは丁度、5000個だった。


 この量は、ゲームの時と同じだ。つまり、アンバーベリーは規定通りの角砂糖に変換されたみたい。

 見た目のインパクトがすごすぎて、想定以上のように感じちゃったけど、よく考えたら目の前に5000個の角砂糖が出てきたらこんな風になるよね。


「さあ、いよいよお待ちかねの、お菓子作りタイムー!」

「待ってましたなのー!」

「楽しみよー!」


 適当に体を動かして喜びを表現するドルチェルたち、最高! 可愛い!


 よし、お菓子を作るために必要なものを用意して行くぞ。

 まずは錬金窯を使って、団子とクッキーを作るための『レシピ』を作るところからね。


 錬金窯には四つのボタンがついていて、緑色を押すと検索画面と収納されているキーボードが出てくる。

 出したいものを検索して、レシピを選択する。


「どっちのレシピも、角砂糖は100個ずつだね」


 指定された量の角砂糖を、私は躊躇いなく錬金窯に入れていく。準備が出来たら、今度は青いボタンを押した。

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