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みじかい小説

みじかい小説 / 001 / ミシンのねいろ

作者: くさかはる@五十音

今日もリビングで母のミシンの音がする。


裁縫の先生をしていた祖母を思い出しているのか、母は週に一、二度ミシンを取り出しガタガタ言わせている。

今は古いTシャツを継ぎはぎして、夏のパジャマにするハーフパンツを作っている。

「あら、また失敗しちゃった」

そう言って縫った糸をほどくのは、もう何度目だろう。

おばあちゃんの手先の器用さは遺伝しなかったなぁ、とはいつもの口癖である。


いずれ母が亡くなれば、私も母を思い出してミシンに向かうことがあるのだろうか。

いや、そんな手垢のついたノスタルジーは私の最も嫌いとするところだ。

私はそう思いなおし、手元のスマホに意識を戻す。


耳では、多分にババくさいミシンの音を聞きながら。

※この小説はyoutubeショート動画でもお楽しみいただけます。

 以下のurlをご利用ください。

 https://youtube.com/shorts/oGdXcuRXkCk

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