タイトル未定2024/11/19 21:42
私は絶対ムテキマン。
絶対無敵のヒーローとして地球を守り続けていたが……私が昼寝をしている間に起きた放射能戦争で地球から生物かいなくなってからは酷く暇だ。
24時間365日。ヒーローらしく毎日ただ胸を張ってノシノシと歩いている。
生き物どころか草木も生えていない。
なんて退屈な世界。
もう百年は経ったろうか?
絶対無敵故に私は死ねない。
死んでしまいたいが絶対無敵。
「おっ!?」
「にゃーっ!」
猫だ。
百年ぶりに見る生き物にテンションが上がる。
向こうもそうなのか足下にじゃれついてきた。
(私は絶対無敵ネコチャン。あなたの心に直接語りかけています)
「うむ」
(暇ですねぇ)
「暇だ!」
私はネコチャンを肩に乗せてまたノシノシと歩き出した。
(ご一緒してよろしいので?)
「うむ!」
100年歩き続けたのだ。雑談のネタは多少はある。
ネタが無くなったら無言でもいい。
一人でないことが重要なのだ。
私と猫は何も無い地球を歩く。
この世には私が知らないだけで絶対無敵な生物がまだいるかもしれない。
(不死身のカピバラと最強マンボウがいますよ)
猫は心を読むことも出来るらしい。
「にゃー」
これは私が言った。
カピバラとマンボウか。
地球上のどこにいるか分からないし移動は徒歩なので何十年、何百年かかるか分からないが楽しみが出来た。
とりあえずマンボウ狙いで私と猫は徒歩で海に向かった。
海中も徒歩で移動する予定だ。