96話 敵の敵は味方
駐車場に向かい、カサリーネと二人で話したいと言った。
「二人で話す……大丈夫か、俺はお前を質問次第で殺しかねない」
「いいんだ、殺される覚悟はとっくの昔に出来ているんでな」
「威勢はいいな、こっちにきな」
そうして連れ出されたのは地上の空き家だった。
「……それで、何について話したいんだ?」
「明日、月に攻め込むらしいんだ」
「ほぉ、それで?」
「協力してほしいなって」
「……例えばどのように協力をしてほしいんだ?」
「月宮とシェディがタッグを組んで乗り込み式の兵器を作ってほしいんだ、それで一気に攻め込むんだ」
カサリーネは後ろを向き、ため息をついた。
「そうか、それで私たちはボスを信じていたのに裏切られたからしばきに行く、そっちは死の賭博事件 の件で決着をつけようとしてる、そして地上を取り戻すためにボスをしばきに行くってわけか」
「そうだ、協力してくれるよな」
私はこの交渉は成功だと確信していた。そしてカサリーネは私を見た。
「だが断る」
「……どうしてなんだ?」
「大事な点を忘れているな、もしボスをやっつけたら、私たちは行く場所なんてないだろう」
「……つまり何を言いたいんだ」
「わがままかもしれないが、私たちはこの戦いが終わった後、地上を取り戻した後……一緒にこの地に住んでもいいか?」
「……私もわがままかもしれないけど、いいよ」
「なら交渉成立だ」
そう言って手を差し伸べてきた。
「……そうだな」
そうして残るのは月宮とシェディだ、乗り込み式の兵器を作ってもらえるように交渉しに行こう。




