95話 何かが出てくる
まず最初に極道にいつ月に攻めるのかと聞いた。
「……あの、ここの上の人と話をしたいんですけど」
「親父と話をしたいのか、今は忙しいんだ」
奥のドアから極道が出てきた。
「いや、いい、入るといい、あの時は助けられたな」
「えっ、知り合い!?」
「そうだ、馬鹿垂れ」
そうして私と組長、二人だけの部屋になった。
「さて、どうして来たんだ?」
「月に攻めるゲートが見つかりました」
「ほぉ、それで、どうやって攻めるんだ?」
「ゲートをくぐれば月に行けるのですが、ゲートの奥に敵がいるんです」
「なるほど、それでどうやって切り抜けるんだ?」
「ペサディアの透明化と私とレイの時止めを先陣に、他の人たちは盾を持って突撃するっていう算段です」
「ロケットランチャーのような武装を持っていたら一網打尽にされないか?」
「それはフィウニの氷の盾で守ってもらうので」
「フィウニ……駐車場でたむろしている元敵の奴か、だが協力してくれるのか?」
「そこが問題なんです」
「……わかった、明日、月に攻め込む、出来る限りの戦力を投入しよう」
そうして私は部屋を出ていく前にこう言われた。
「大事なのは金や知識じゃない、覚悟がある者が勝つ」
そう言うのを聞いて、私は部屋を後にした。
(覚悟か……今の私にあるのか?)
私は自分の考えを自問自答しながら駐車場に向かった。その道中、私は何かが出てくるような感覚に襲われた。
(なんだこれ……時止めが暴発しそうになった……なんだ……?)
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