89話 緊急離脱
私は飛んでいった何かを見ていた。
「あれって、動いているように見えるんだけど、ペサディアはどう思うの?」
「強いて言うなら一人用脱出ポットかな。追いかけるぞ」
私たちは脱出ポットが飛んでいった先に向かった。中身は敵だろうけど、一応生きてるからな、捕まえないとな。
「こんなやつを操縦してたんだ、きっとあいつだな」
ペサディアは何かを確信しているような顔をしていた。
(ペサディアは明るい顔をしているけど、どうしたんだろう)
そして脱出ポットがあり、中を開けると人が気絶していた。
「やっぱり……シェディ、ほら帰るぞ」
ペサディアは中にいる人をおんぶした。
「その人って友達なの?」
「……ただの腐れ縁だ」
「腐れ縁って、どういう腐れ縁なのよ」
「……こいつは機械を作る、機械は戦士の精神に反している。だから対立をしていたんだ……だが今になっては別だ」
ペサディアはそう言ったきり、何も話さなかった。
「じゃ、バンカーに帰るとするか……」
私たちはバンカーに帰る途中、カサリーネに呼び止められた。
「背中に背負ってるのはシェディか?」
「そうだ、一旦気絶してある。今から治療してもらうんだ」
「目を覚ましたら私たちの元に帰ってこないかって言ってくれ」
「ああ、分かった、リーダー」
そうして私とペサディアは一旦倉敷に治療を頼むことにした。
「私はなぁ~医者じゃないんだぞ~」
「ごめん、だけどそのレガリアで助かってるんだ、ありがと」
「そう言われるともっとやりたくなってくるじゃんか……」
この子が起きるまで私とペサディアはそばで待つことにした。
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