83話 ラバーソウル
喫茶店を出ると何やら右腕に変な感覚があると感じた。
(なんだ?この違和感……)
私は腕を見た、そこには何やら腫瘍のようなものが出来ていた。
「何だこれ、引っ張ってみるか」
私はその腫瘍みたいなものを引っ張った、するとすんなりと取れたが血が噴き出してきた。
「うおっ!?なんだこれ!?」
まるで腐ったトマトのように柔らかい腫瘍だ……だがいつこれが出来たんだ……?
(喫茶店を出るまでこんな腫瘍はなかった、だとすると上か?)
私は上を見た、そこには虫がいた。
「でけぇ虫だなぁ」
私は直感でやばいと感じ、急いで逃げ始めた。
「逃げるのは恥だがたまには役に立つんだよぉ!」
だがそいつは追ってきていた。
(まるで中に人間がいる感じだな……振って追い出すか……?)
私はどこか高台を探した。
(あそこの階段、飛び降りれそうだな)
私は階段を上り、虫のしっぽを掴んだ。
「どっせぇい!!!」
私は階段の手すりから飛び降り、虫を地面に叩きつけた。すると後ろで物音が鳴った。
「グオアァァァ!?」
「どうやら、本体がこの中にいるのか……ぶっ殺す!」
私は建物のドアを突き破り、中に入った。
「……キャー!」
他の人は私が開けた扉から逃げていく、その奥で女性が誰かの首を掴んでいた。
「おい!そこのお前!今からお前を攻撃する!」
「へぇ、そこから一歩でも近づいたら、この女をぶっ殺す」
どうやらこの会社の従業員らしいな。
「へぇ、それは本当か?」
私は歩みを止めず、奴に近づいた。
「来るな!これ以上近づいたら……」
「この女を殺す、そうだろう。なら2秒もかからずにそっちに行くぞ」
「やれるものならやってみろ!」
私は時を止め、急いで奴の元に向かい、女性社員を地面に倒れさせ、ナイフを自分の首元に向けた。
「ほら、どうしたんだ?首を刺してみろよ」
「ガッ!?」
「ほらほらぁ、どうしたんだ?人を刺す覚悟とおつむが足りてないんじゃあないか?」
奴はおびえてしまっているようだ。
「……いったん来い」
私は奴の首根っこを掴もうとした、すると周りから虫が現れた。
「きもいんだよぉ!!」
私は回避行動をして何とか攻撃をかわしたが……これは歯が折れるな。
「……クロッティ、ここにいたのか」
声のした方向を見ると帰ったフィウニがいた。
「建物が崩落する音を聞きつけたらこれだ。なんだ?ラバーソウルを使って何をしようとしてたんだ?」
するとメカトロンを倒すときに使った武装を展開していった。
「ザ・エンペラー……オンライン」
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