53話 とりあえずの協定
私はペサディアの戦いを見ていた、最後は自爆覚悟か……
「ペサディアは大丈夫か?」
私は倉敷に聞いた。
「うーん、爆発に巻き込まれたからね……眠ってるね、死んではない」
「そっか、よかった」
それを見ていた政府の人はもうバンカーに戻っていた。
「それで、これからどうするんだ?」
私は伏黒に聞いた。
「当然、交渉しに行くだろう」
そう言って伏黒は腕を精一杯振って走ろうとした、だがその場に崩れ落ちた。
「ぐおぉぉぉ……」
「どうしたんだ」
「五十肩かぁーっ……ぬぅぅ」
そんな事を呟きながらバンカーの中に入った。
「あいつ、50代なのね」
「そうだな……組長だけどもう体にガタが来ているのかもね」
そうして倉敷とペサディアは車の中で休んでもらって、私とレイ、その他諸々はあの部屋に向かった。
「それで、今後の関係については……どうお考えで」
「側近が偽物ってのは分からなかった、ヘレティックなら分かるんですか?」
「いいや、偽物かどうかは分からないんです、ただあなたに銃口を向けていたらしいので、怪しいと思ったのでしょう」
「そうか……一時的の同盟を結ぼうか、だがこれがきっかけでヘレティックではない人を襲ったら、全勢力をかけ、バンカーを潰しにかかるが、いいか」
「ああ、迷惑はかけないように周知させておく」
そうして政府軍とうちのバンカーは一旦同盟を結ぶことになった。
「しかし、どうやって月に向かうかっていう事だよね」
「そうだな、この大人数で向かうとなると大きな宇宙戦艦が必要になる、だがそのテクノロジーがあれば……の話だけど」
「宇宙戦艦ね……」
その時、私はレイを見た、どうやら知らない人がいるからソワソワしているようだ。
「……どうしたの?」
「ソワソワしちゃうの」
「もう……どうしたんだよ」
「だって……男の人がいるから」
「男の人がいるからどうしたのよ」
「……だってこのスーツ、下着を穿かずに着てるから……」
「その羞恥心、どこかに投げ捨てたら?」
「うぅ~」
そして私たちは帰ることにした。
「さて、まだペサディアは起きないのか?」
「うん、ダメージが大きかったのかな」
「そういえばペサディアが空気爆弾を食らったとき、死ななかったのにあいつは死んだんだ?」
「このスーツの爆発耐性が強かったのか……はたまたあいつが爆発耐性が無かったか……かな」
「どっちにしても、あいつは死んだんだ、今日はそれだけを考えて帰ろうか」
「そうだな……」
私たちは話しながら帰路に着いた、お土産のきな粉餅を食べながら……きな粉餅もいいじゃないの、だけどショートケーキには及ばないけどね。




