51話 対話
30分の道のりを安全のために3時間かけて車を運転する手筈らしい。
「しかし、車の中は本当に暇すぎて暇人になるよねぇ」
「それ、同じ意味じゃないか?」
「そうかもねぇ」
「ほら、ケーキ、持ってきたよ」
「ケーキだぁ!?」
どうしてケーキを持ってきているのか分からない、どうしてなのだ?
「しかし、交渉できるようになったんですね」
「そうなんだよね、どうして交渉できるのか、分からないんだ」
「分からないのに行くのはちょっと危ない気がするけどね」
「そうじゃん、でも少しだけ希望があるとすれば、トップ同士の対談だからね……組長さんはとても頭が切れるから、大丈夫だと思うけど」
道中は本当に何もなかった。どうしてからわからない、というかこの対談自体、不思議で私の中で警笛を鳴らしている。
「さて、着いたと、ちょっと待っててね」
ママは外に出た。
「……緊張するけど……頑張るしかないかって、なんでレイとペサディアは透明化してるのよ」
「どれだけ透明化を継続できるか勝負してるんだよね、でも勝てるわけないよねぇ」
「ふっふっふーん」
「だって、精神力が桁違いで何でも覚えるからね……」
「それは……生まれつきなんだよ」
ママがドアを開けて私たちを呼び出してきた。
「ここから徒歩だよ」
私たちは車から降りた、そして歩くこと5分、豪華な部屋に着いた。
「あなたたちはここに居てね」
「分かったよ、ママは?」
「ママはちょっと護衛に行ってくる」
そうしてママは別の部屋に行った。
「……しかし、ここの部屋、物凄く豪華だね」
「政府の建物だからね……」
その時、隣の部屋からの物音が消えた。
「……妙だな」
私はママが通ったドアの前に立った。
「……時よ止まれ」
私は時を止めた、そしてドアを開けた、その光景は周りの兵士がママと伏黒に銃口を向けていた。
「これは……まずいかもな」
私は部屋に戻り、どうするか考えた。
(時を止めずにそのままだと二人とも死ぬ、かといって時を進めたまま突入すると私たちが死ぬ、なら時を止めて制圧する方がいいのか)
その時、時が進み始めた、そしてもう一回止める前に。一人では心細いので助っ人を頼むことにした。
「レイ、一緒に時を止めよう、ペサディアは透明化をしてドアの前に待機していて、倉敷はカバーに入れるように待機していてね」
「分かったけど、どうかしたの?」
「今はなしてる時間はない、行くぞ、時よ止まれ」
そして二人とも同時に時を止め、部屋に突撃していった。
「銃をセーフティーにしていって!」
「分かったけど、どうしてこうなったんだ?」
そうして時が進みだした時、私たちが突然現れたことに周りの兵士は驚いていた。
「ば……化け物……」
「と言う事だ、それに俺たちにもメカトロンの脅威が迫っている、どうだ?交渉する気になったか?」
「撃て!」
その声に対し、兵士たちは銃を撃とうとした、だがセーフティーに設定してあるから撃てない。
「時を止めている間にセーフティーロックを掛けさせてもらったよ」
「それで、どうします?」
「ぐぬぬ……民衆の声も必要だ、少し待っていてくれ」
「それだと逃げる時間を作ることになる、ここで決めろ」
「この……反社が……」
その時、部屋に飛び込んできた人がいた。
「報告します!入り口が爆破されたと!」
「何だと!?新手のヘレティックか!?お前らじゃないのか!?」
「別に、私は入り口に触れていないが」
「今すぐ兵士に出動命令を!」
「その必要はない」
その時、ペサディアが姿を現した。
「ヘ……ヘレティックだ!撃てぇ!!!」
「だからセーフティーロックを掛けてるって言ってるよな」
「そいつは私はやっつけるべき悪!任せてくれないか」
「だがお前は私たちの敵だ!そしてどうしてここに居るんだ!」
「元敵だな、覚えとけ」
そう言って部屋を出ていった。
「……仕方ない、ヘレティックの処理を任せた、話はそれからだ」
「ああ、これが終わってから話し合おうや」
そうして私たちは入り口に向かった。
「テメェ……どうしてここだとわかったんだ!」
そこにはペサディアを爆破したやつがいた。
「なるほど、近くに優秀な医者かメカニックがいるようだな、それだけは評価しようじゃあないか」
「お前と戦うのは2回目か……」
後ろにはさっき偉そうにしていた奴がいた。
「……じゃあ、そのジジイを一旦ぶち殺そうか」
その時、レイが何かのジェスチャーをした。
「そういえば、変なレガリアに目覚めてたんだよな、いや、コピーをしたんだか」
そうしてピンク色の何かが見えてきた。
「この空気爆弾、相当鍛えたつもりだけど、私の目には見えるんだ、それにコピーレガリア、空間削りと言おうかな」
そうしてそのピンク色の爆弾は綺麗に消えた。
「前々から思っていたが、削り取られたものって、どこに向かって行くんだろうな」
だがその空間削りのレガリアが誰のものかがわからない。
「……この……小童ガァァ!!!!」
「黙れラクイラ」
そしてペサディアの顔が少しだけ変わった。
「私は前までは弱かった、だがもうその私ではない、覚悟が変えてくれたんだ」
「なんだ、その覚悟は」
「真実に向かう覚悟をな」
そして私たちに向かってこう言った。
「みんな、このクソとの戦い、私一人にやらせてくれ」
「……ああ、分かった、だが危なくなったら私は参戦する」
「ああ、分かった」
そうしてペサディアは何かを取り出した。
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