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3話 希望の一歩

翌日、私と倉敷は静かに車に乗り、静かに車を走らせた。

「ナビは頼んだ」

「分かったよ、じゃ、ここから出ようか、運転免許はあるよな?」

「15歳なのに取れると思ってるの?」

「あっ、ごめん」

そう、私は15歳なのだ、運転免許は当然取れない。

「アクセル全開でいくよ」

私は車を走らせた、そして倉敷のナビ通りに走った。

「そういえば、あなたの家族って、どこにいるの?」

私は倉敷にひょんな質問をした。

「あー、親はあのメカに殺されたよ、命乞いをしてたけど、死んじゃった」

「あなたはどうやって生き残ったんだ?」

「全力で逃げたよ、その時、白いタイツみたいな人がいたね」

「白いタイツの人……変態じゃない?」

「多分」

「私は普通に過ごしていたんだけどね、バンカーに入れなかったんだよ、能力を持っているからって」

「能力……あの時間が飛ぶ能力?」

「いいや、時間を止める能力、使用にはちょっとだけ精神が削れるけど、一時的なものだ」

「あれか?本で読んだけど、WRYYYYYYY!!!!とかオラオラオラとか言うんじゃない?」

「私は拳での攻撃が弱いからね、リボルバーで何とかするんだ」

「へぇ……それなら銃弾を自由に動かせたり曲げたりできるの?」

「いいや、それはできない」

そんなヲタ話を聞いている内にバンカーに着いた。

「ここだよ、しかし、ここってやってるのかな……廃れてるし」

地下にバンカーがある、入り口が閉まっている、どうしたんだろうか?

「このまま車を走らせてねー」

「えっ、これシャッターぶち破らないの?」

「大丈夫、ゴーゴー!」

私は車を坂道に止めた、するとスピーカーから男の人の声が聞こえてきた。

「えっと、見知らぬ人だが、誰かの関係者なのか?」

「この隣にいる人に言われてきただけ……」

「この子、セリア・ブラスコの子供だって!」

大声でこんなことを言われた、この野郎……

「なっ……ちょ……!?」

「だからシャッターを開けてくれるよね」

「む……むぅ、分かった、係の人が出てくるまで車から降りるなよ」

シャッターが開き、私は車を発進させ、とりあえず広い場所まで運転をした。

「しかし、驚いていたな、何に驚いていたんだ?」

「分からない、けどセリアの事を話したら焦り始めたからね、多分セリア関係の事だよ」

そして黒いスーツの人が現れた。

「ここから出てくれ、今セリアがこっちに猛ダッシュで来てるんだ、早くしてくれ」

「は……はぁ」

私と倉敷は車から降り、銃器を腰に掛けた。

「にしても驚いたな、こりゃ親父に言わないとな」

その時、鉄の扉がぶっ飛ぶような音がした。

「ゲッ、きやがった、速いんだよ、筋肉変態ゴリラが」

「誰が、筋肉隆々変態ゴリラって?」

私の顔に似た人が男の人の肩に手を置いた。

「いや……何でもないですぅ!!!」

よく見ると失禁していた、ビビりすぎ。

「会いたかったよ……フローズン」

私の頬に母親の手が触れた。

「このっ、どこに行ってたのよ、答えなさい」

核が落ちる前、私は立派な家出少女だった、そのことで怒っているのだろう。

「このぉ~ばかちんがぁ~」

(何故そこは金八風に言うんだよ)

「もうっ、私から離れないでよね」

「なにこれ、ヤンデレ?」

その時、ママの心にヒビが入る音がした。

「あーあ、セリアの心を粉砕したなぁ」

「いいや、大丈夫だ、だけど、よかったぁ~」

その時、後ろから車が入ってきた。

「おっと、ここを離れようか、邪魔になるだろうし」

そして通されたのは、体を撮影する場所だった。

「ハイ、チーズ」

「これに何の意味があるの?」

「ここに入るための証明写真だよ、これ大事、さて、行こうか」

私はバンカー内に入っていった、そこは、地下だとは忘れるほどに綺麗な街並みだった。

「フローズンは私と住むのよ、そういえば、この人は?」

「紹介する、倉敷、オタクだ」

「オタクと言われたらオタクだけどね、もっとましな自己紹介あったでしょ!!」

「そうだけどさ、本の話、何時間も聞いたぞ」

「なら私の部屋に居候しようよ、住む場所無いんでしょ?」

「それはそうですけど、いいんですか?」

「うん、だけどね、絶対入ったら駄目な部屋がある、あとでフローズンには見せるけど、アレな奴があるからね」

こうして私はママの住む住居にちょっとだけ居候することになった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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