24話 甘い誘惑
私とママはケーキ屋に入っていった、入って早々、思ったのが、甘い匂いがしていた。
「……すごい甘い匂いだね」
「そうだな」
ママも少しだけ甘すぎると思っていたのだろう。店内を見渡していたら店員とかるが話をしていた。
「あの人、ずっと見てくるけど、知り合い?」
「ん?気のせいだと思うけど……知り合いだな、アレ」
「どうも、かるの知り合いです」
「つむの記憶にはないね」
「そりゃ初対面だよ、分かるわけがない、一応紹介する、セリア・フローズン、こいつはななみんの血縁関係だ、フローズン、この人は樹砂紬っていう人、紬のレガリアはぬいぐるみを操ることなんだが、今は何処にいるんだ?」
「つむのぬいぐるみは今休憩中だよ」
「人間らしい動きをするんだね」
「ほら、あそこでお茶を飲んでるよ」
よく見ると話しているような気がしてきた。
「一つ、お茶でも飲んで話でもしようや」
あれ、よく聞くとなんかダーティーな会話じゃない?
「あんな感じなんだー、でも仕事はしっかりとするんだよね」
「例えば?」
「可愛さを利用して配膳とかね」
(それ可愛さ要らないのでは?)
その時、人が入ってきた。
「どーも、ショートケーキを2つ、お願い」
「はーい、浪打さん、買う理由は、アレですか?」
「いいや、自分で食べるんじゃない、親父と姐さんの結婚記念日だからな、ちょっとサプライズとして」
その人はどこかで見たような気がする……あっ、ロードローラーの人だ。
「あの、ロードローラーに乗っていましたよね」
「そうだが?というかどこかで見たな……」
入り口から強面な人が来た。
「浪打ぃ、何買ってんだ」
「ヒィィ、親父ィ、ケーキを2つ買いに来ただけですぅ」
「それはなんでだ、店員さんとつるむためか?」
「今日の出来事のサプライズについてですぅぅ」
その時、強面な人の周りの空気がほわっとした。
「そ……そうか……金なら奢るから……」
「急によそよそしくなったな」
「それで、そこのって、セリアじゃんか、ここのバンカーにいたのか」
「伏黒、昔のよしみでここに居るのに、その言い草は悪いよなぁ」
「そうだな、後で飲みに行かないか?下田の事も話そうか」
「いいね、寝かしつけてから、行くよ」
私はこっそりとショートケーキを買おうとした。
「ショートケーキを4個……いや、5個買うよ、そのうちの1つはヒエヒエで頼む」
「はいはい、分かったよ」
「ママ、私は帰っておくね」
「うん、ケーキは冷蔵庫に入れておいてね」
そうして私はケーキを持って帰った。ケーキ……うまそ。
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