18話 売れない小説家
私はとある集合住宅の前にいた、ここに記憶を読み取れる人が居るっていう話だったけど……
(ここに居るのかな……)
私はその人が住んでいる部屋の前に向かった。
(ここだな……ここだよな?)
私はそんなことを思いながら、ピンポンを押した。
「すいませーん」
中から体が細い人が出てきた。
「誰なんだ……?」
「あの、桐谷沙也加さんですか?」
「そうだけど……まさか、ファン!?」
「いいや、記憶を読み取れるっていうレガリア……能力を持ってるっていう人ですよね」
「記憶を読み取れる……ね、そうだけど、あなたの記憶、見せてくれない?」
「他人に見せる記憶なんて、ないはずなんだよな」
その時、桐谷の目の前にディスプレイみたいなものが現れた。
「セリア・フローズンで年齢は15歳、セリア・ブラスコと下田ヒロの子供……下田ヒロ!?」
その名前を口に出した時、驚いていた、驚くことは無いだろうに。
「君、下田ヒロの子供なのか!?」
「そうだが……」
「記憶をもっと見せてくれよ、それを私の小説に書き込むからさぁ!!」
目の前の人は興奮をしていた、私は何か嫌な気配がした。
「なるほど……ってどこに行くんだー?」
私は逃げ出していた。桐谷は私を追いかけてきていた。
(どうして追ってくるんだ)
その時、パンを買った帰りの伊集院が通りかかった。
「ごめん!」
「えっ!?」
「こんな髪型、ボルケーノしたのか?」
桐谷は伊集院の地雷を見事、踏み抜いた。そして伊集院はプッツーンとキレた。瞬間湯沸かし器だな。
「てめぇ……俺の髪型にケチをつけたな?」
「ああ、なんだその象の歯磨き粉みたいな髪型は、何かに襲われ」
その一言が言い終わる前に伊集院の拳は桐谷の顔をとらえていた。
「ヘケッ……ケッ」
そして伊集院は桐谷の顔面を打ち抜いた、歯がボロボロと飛んでいった。
「ガハッ……なんなんだこの……ゴフッ……パワーは……」
そう言って桐谷は気絶をした。
「ねぇ、本気で殴りすぎ」
「俺の頭にケチつけたら、こんなことになるんだ」
「へ……へぇ」
私はとりあえず桐谷を家に運んだ。
(しかし、怒らせたらいけないやつだな、伊集院は)
そうして私は桐谷が起き上がるまで、桐谷の家で待った、部屋の中には原稿とパソコンしかなかった。
「これ……なんだろう」
私は原稿を見た、そこには異世界系の原稿があった。
(これ全部手書きなのか……?でもなんで……パソコンに書かないのだろう?)
その時、桐谷がむくりと起き上がった。
「知ってる天井だ……って何私の原稿を見てるのよ」
「ここにあったから」
「勝手に見ていてくれ、私は顔の打撲とか治さないといけない」
「……ねぇ」
「どうかしたんだ?」
「人の位置を変える能力、暴いてほしいんだ」
「いいぞ、だがな、この打撲を治してからの話だ」
そうして私は無理やり倉敷のもとに桐谷を連れてきた。
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