16話 ロードローラー
私と倉敷は家に強制的に入れられたが、このままでいいのかと思った。
「……ちょっと外に出てくる」
「でも……バーバラさんに何かある気がするんだ」
私は倉敷の静止を振り切り、外に出ていった。お気に入りのポーチを腰に下げながら。
(あの人たちは強い、だけど抑え込める実力はない、いかないと)
私は地上に上がる場所に向かった、そこには政府軍と寄せ集めの人たちがいた、明らかにこっちの方が劣勢のようだ。
「仕方ないか、時よ止まれ!」
私は時を止め、政府軍の奴らに鉛玉をやった、散々時を止めたから時間が平均5秒に増えた。
「そして時は動き出したァ!!!」
そして鉛玉は政府軍の一人に壮絶に撃ち込まれ、ぶっ倒れた、あれはもう助からないよ。
「……誰だそこにいるのは!」
筋肉がもりもりのゴリラにそう言われた、私は黙って遮蔽に滑り込んだ。
「セリア・フローズンだ、あなたは?」
「安藤カンナだ、ちなみにアラサー」
「それ今言う必要あります?」
「秋山、ちなみにこいつなぁ、極道なんだよなぁ、だけどボカロが好きなんだよなぁ」
「だからそれ今言うことないだろう!?!?」
そう、ここは最前線、こんな無駄話をしていたら、とっくに突破されている。
「しかし、フローズンだっけ、その装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、手になじんでるからな」
私は政府軍に鉛の弾幕を食らわせていった、その時秋山がこんなことを言った。
「セッティング完了だ!今すぐここから去るぞ!」
「何が始まるの?」
私たちは退避をし、道を通ったのは、改造されたロードローラーだ。
「ロードローラーだぁァァ!!!!!ッ!!!!」
エンジンにはものすごい馬力が出るものを積んでるのだろう、ものすごい速さで坂を駆け上っていき、政府軍を道にした。
「やっぱり、走り屋はドライブ技術が長けてるわねぇ」
「そうだな、さすが、大和組だ」
あの人も大和組らしい。
「さて、帰るか」
そうしてあっけなく戦闘は終わった、道になっただけ、政府軍の人はうれしいだろう。
「しかし、あのロードローラー、どこから持ってきたんだ?」
私にはその疑問しかなかった。
「すげぇ!!!!これが……ロードローラーか!!!」
後ろでは恐らく伊集院と運転していた人の会話が始まった、男って、あんなのを好きになるもんだから、もう……バカだね。
「これで人を押しつぶして爆発させるんですね!!!」
あいつ、アホなことを考えてる、ロードローラーは爆発しないんだよ。
「さて、帰るか」
私は一人で帰路に着いた、街並みがより一層、明るくなったような気がした、気持ちの問題だったのだろうか?




