101話 地面にブラックホール
私とカサリーネはちょっとギスギスしながら奥に向かって行った。
「しかし、まさかカサリーネと一緒とはね」
「いいじゃないか、って何よその文句垂れた顔は」
「ちょっと不満なだけ、レイは敵を抑えてくれているし……ってペサディアは何処に行ったんだ?」
「本当だ……どこに行った?」
「ここだよ」
声が上から聞こえたので私は上を向いた。
「うわっ」
「うわってなんだよもー天井に張り付いてるだけなんだけど」
「天井にしがみついているだけじゃないのか?」
「はいはい、それで?どうするんだ?」
「真っ先に目の前の敵をやっつける」
カサリーネが通路の奥に指をさした。
「……ブラックホールだ逃げろ!」
私とカサリーネは横の通路に逃げ、ペサディアは横の通路の天井にしがみついていた。
「ってこれどうするんだよ」
「……ペサディア、まだ耐えれるよな」
「まだ耐えれるが……まさか……」
「察しているかもしれないが、乗るぞ」
カサリーネはペサディアの腹に手を通し、ジップラインのような形になった。
「地面にブラックホールが張り巡らされてるな……落とすんじゃねーぞ」
「分かってるよ……って重いな」
「これって時を止めても吸い込み続けるのかな?」
「恐らく吸い込み続ける、だから戻ってくるまでそこにいて」
そうしてカサリーネを連れてペサディアは動き始めた。
「しかし、あの動きを見ていたら、ゴキブリのようだな」
そうして奥の方でドアを吹き飛ばすような音が聞こえた後、私を回収しにペサディアが戻ってきた。
「はい、もう一回!」
ペサディアは疲れたのか息苦しそうに言った。
「……はいはい……」
そうして私を連れて奥の部屋に向かった。
「しかし、ドアの仕切りごと吹っ飛ばしてるのはいかがなものか」
そうして私は奥の部屋に飛び、ペサディアも転がってきた。
「カサリーネと敵が戦ってるな」
「そうだな……あいつ、ブラックホールを飛ばしてくるからな」
私はリボルバーを構えた。
(おそらく奴は神経が冴えている、1発で決める)
私は引き金に指をかけた。
(いや待てよ……奴はブラックホールを使ってくる、なら撃ったら軌道を変えてきてこっちに飛んでくるのでは?)
私は撃たず、ペサディアの腰に提げてある剣の1本を拝借した。
「すまん!これで攻める!」
「って私の剣がぁ?!」
このまま距離を詰めても面白くない、私は時を止め、奴の背後に立った。
「何をぼーっとしているんだ?」
その声に冷や汗を出す敵、私は剣を奴の首で止めた。
「……ボスか?」
「違うな」
「……だがこれはボスのレガリアだ……時を止めるのは」
「いい情報を聞かせてもらった、お前は生かす、だがこの戦闘には参加するな」
「は……はいぃぃぃ」
そう言って通路に逃げていった。
「……馬鹿が」
通路にはまだブラックホールが置いてあった、すると奴の足がみるみるとブラックホールに吸い込まれていき、解除した時には膝の部分まで足が無かった。
「……ペサディア、戻ってこいつの治療をしてやれ」
「いいのか?生かしても」
「ああ、こいつもまた月送りにさせられた奴だ」
ペサディアはなにかぶつくさ言いながら戻っていった。
「……さて、敵は何処にいるんだ?」
「あの扉の奥だと思うな」
その時、チェルモネの一部がしゃべり始めた。
「……ピッツォリが……」
「どうしたんだ、そっちは!?」
「死んじまったよ……」
「は?」
カサリーネは来た道を戻り、分断された場所まで戻り、私も急いでカサリーネの元に走っていった。その時のカサリーネの後ろ姿は何かにすがるような感じだった。
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