第99話 女魔王アフディ視点(AH2-27)
白山アツシ譚 第2部 第27話
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<女魔王アフディ視点2>
私は、アフディ宮の迎賓の間にアツシを招待した。
大きな円卓に、私/テナ/ルテ/豹人アツシ/アロン/デニュスが座る。
私は、対面のアツシを凝視している。
もちろん、笑顔は絶やさない。
女魔王アフディ:「アツシ。目的はなんですの?」
豹人アツシ:「アフディ様。これまで黙っており、大変申し訳ありませんでした」
豹人アツシは、立ち上がり、深々と頭を下げた。
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豹人アツシの説明を要約すると、
・アツシは人族であったが、ゲートを抜けると豹人になっていた。
その理由はわからない。
・この異世界に来た目的は、“ゲートを閉じること”。
異世界の魔物がゲートを通じて、アツシ達の住む人族世界に侵入してくることを防ぐためである。
・ゲートを閉じる手段として、経験上、分かっているのは魔王を討伐すること。
魔王が誕生するとゲートが発生し、魔王が滅びるとゲートが閉じる。
・これをアツシの住む人族世界の人々は繰り返してきたが、
ゲートを解明し、ゲート自体の撲滅、もしくは、ゲートの積極的な制御を行いたい。
ということだ。
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なるほど、アツシ達の住む人族世界・・・我々の呼び方としては、人界の人々は、
・異世界が魔界であること
・魔王は魔界の神である上位魔神であること
・魔王降臨時に、人界と魔界を結ぶゲートが、発生する理由
を知らないようだ。
リョシファーは、ちゃんと、人界で仕事をしているようだ。
少しは褒めてやってもいいかもな、ふっ。
さて、・・・
私とアツシの利害が一致するか、
合意できる条件を見つけることができるか。
もちろん、私に有利な条件で、である、ふふっ。
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