第96話(AH2-24)
白山アツシ譚 第2部 第24話
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ゲートを抜けると、そこは、円形闘技場だった。
太陽が眩しい。
ゲートが音もなく消えた・・・。
前方には、アフディ様と四大守護柱テナ/ルテ/アロン/デニュスの4柱がこちらを見ている・・・。
どうやら、想定していた最悪のケースになったようだ・・・
・アフディ様と四大守護柱テナ/ルテ/アロン/デニュス vs 自分のみ
・逃げ道はなし
・助っ人もなし
心拍数が一気に上がり、心臓の音が聞こえてくるような気がする。
唯一の頼りは、レベル99の自分のみ。
最悪ケースではあるが、想定内ではあるし、絶体絶命というつもりもない。
アフディ様との1対1の戦いに持ち込めれば、勝機はあるはずだ。
何よりも、自分を信じるしかない。
いや、自分を信じている。
これまで鍛錬してきた自分の肉体と精神と頭脳を信じているのだ。
今日、この場所に来て、やり残したと後悔するようなコトは何一つない。
最高の自分がここにいるのだから。
女魔王アフディ:「アツシ。ようやく来ましたね。準備が整ったということですね」
聖魔女テナ:「・・・」
聖魔女ルテ:「・・・」
聖魔男アロン:「・・・」
聖魔男デニュス:「・・・」
豹人アツシ:「アフディ様、・・・・・・・・・ご存じ・・・だったのですね」
女魔王アフディ:「ふふふ」
いつも以上のニコニコである。
俺の準備が整うのを待っていたとは、・・・・・・・・・
はじめから、すべてお見通しだったということか・・・
・・・シュウの「魔王は慎重で、知能がかなり高い」という言葉が脳裏をよぎった・・・
どこまで俺のことを把握されているのか。
場合によっては、やはり絶体絶命のピンチなのかもしれない。
でも、やはり、自分を信じる。
それだけの努力と準備をしてきたのだから。
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