第79話(AH2-14)
白山アツシ譚 第2部 第14話
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さらに10年後、俺はこれまでの魔王軍での武功を認められ、魔王の親衛隊長に任命された。
正しくは、大将軍を打診されたが、俺が親衛隊長を望んだのだ。
四大守護柱テナ/ルテ/アロン/デニュスに俺を加えて、五大守護柱というのも悪くはないが、俺の目的は魔王を調査することである。
そして、親衛副隊長の狐人パサは機嫌が悪い。
なぜかというと、俺が魔王のことを好きだと思っているからのようだ。
何回も何回も確認された。
その度に、違うと答えているのだが。
しかし、それも致し方ないとも思う。
なぜって・・・それは・・・魔王は・・・女性だから・・・
絶世の美女のお姉様なのだから・・・
聖魔女のテナとルテは、少しの軽蔑と呆れの混じったジト目で俺を見てくるし、
聖魔男のアロンとデニュスは、ほほーと言いながら、ちょっと悪い微笑で見てくる。
女魔王アフディ様は、いつもニコニコしているのだが、このときもニコニコと俺の希望を受け入れてくださった。
何はともあれである。
ここからが俺にとっての本番のスタートである。
・・・シュウの「魔王は慎重で、知能がかなり高い」という言葉が脳裏をよぎった・・・
氏名:白山アツシ
年齢:46歳
職業:イノベーター
レベル:96
体力:1445/1445
魔力:960/960
知力:525
攻撃力:1455
耐久力:980
素早さ:980
幸運:335
スキル:[ステータス・ウィンドウ],[言語翻訳], [一刀両断5], [二刀無双4]
魔法:[炎4] , [水4],[治癒4],[風2]
*武器:鉄の直刀(長/短)
*防具:鉄の甲冑
それと、不思議なことがある。
46歳なのだが、元世界の46歳とは違って、筋肉も肌も若いのである。
肌はプルプルでツヤツヤのシミもない20代である。
異世界の時間の流れには何か違和感がある。
明らかに老化が遅いのである。
それは、元世界と異世界の両方を知っているから気づくことではあるのだが。
そして、異世界に長く滞在するからこそ、気づくことでもあるのだが。
時間比 = 元世界時間/異世界時間
この時間比が異世界ごとに異なるというのも不思議である。
これらの疑問を、すべて解明していくことが、大江カオリさんの夢なのだ。
その夢を叶えられるかどうかは、俺とシュウにかかっている。
すべてを理解したときに、何が訪れるのであろうか。
楽しみでもあり、不安でもある。
でも、いまは進もうと思う。
立ち止まるのは、俺には、似合わない。
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