表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/262

第76話(AH2-11)

白山アツシ譚 第2部 第11話

ご愛読いただきありがとうございます。

すでに、ブックマーク/星評価をつけてくださった皆様ありがとうございます!

俺は、戦で魔王軍の多くのネームド将校を倒し、軍議で魔王軍の情報を集めた。


夜、俺が野営テントの中で戦場の地図を広げ、考え事をしていると、


女性の声:「入ってもよろしいですか?」

豹人アツシ:「パサか。かまわない」


美しく品のある女性が静かに野営テントの中に入ってきた。



俺のゲームの知識から----------

パサは

・天空の狐人里を自らの意思で飛び出し、現在は虎人軍の百人隊長

 俺の部隊に10人いる百人隊長の1人である

・狐人族の王女であり、狐人国の再興を目指している

---------------------

このことをパサ本人は軍において秘密にしている。



狐人パサ:「明日の戦術の確認ですか?」

豹人アツシ:「・・・ああ、そうだ」

狐人パサ:「いつも感心しますわ、その妥協をなさらないところに。ふふ」

豹人アツシ:「ありがとう、誉め言葉として受け取っておくよ、ふっ」


しばらく見つめあって、笑顔を交わす。


正直なところ、好かれているようで、好かれていないようで、よくわからないんだよな・・・

パサが何を考えているのか。


天空の狐人里を飛び出しているのだから、スパイというわけでもないはずだし。


お互いに百人隊長だったときにお互いの実力を認め合い、仲良くなった。

そして、俺が千人隊長になったときに、俺の部下になるといって、俺の返事を待たずに、部下になっていた。


それから毎晩、俺の野営テントにやってくる。

特に用事はないのだが、何かしらの差し入れをもってきてくれる。


そんなだから、俺とパサには、ありもしない噂が広まっている。

パサは気にしていないので、俺も気にしないことにしている。


美人の顔を毎晩見るのは、良いことである。



豹人アツシ:「今日の差し入れはなんだ?」

狐人パサ:「双角牛の干し肉とエルフ地方産の赤ワインですわ」

豹人アツシ:「いつもどこで手に入れてくるんだ?まあ、うれしいけど、ふっ」

狐人パサ:「私は顔が広いの、ふふ」


パサが俺の顔をじっと覗き込んでくる・・・


狐人パサ:「そろそろ・・・何かをする気なのですか?・・・」

豹人アツシ:「・・・・・!!!」


パサが俺の目をさらにじっと見つめてくる。


豹人アツシ:「・・・なっ、・・・なんの・・・ことだ」

俺は明らかな動揺を出してしまった・・・不覚・・・


狐人パサ:「誤魔化さなくても大丈夫ですわよ。毎日見ていれば、わかります、ふふ」

豹人アツシ:「・・・・・」

狐人パサ:「アツシさんについていきたいのです、私は・・・」


俺は警戒を解く。


豹人アツシ:「パサ・・・それはとても危険なことかもしれないよ。それでもいいのか?」

そう言いつつ、これから先、俺はパサを守り通すことが可能かどうかを脳内シミュレーションし始めた。

最後までお読みいただきありがとうございました。

気に入っていただけた方は、ぜひ、

・ブックマーク

・下の評価で5つ星

よろしくお願いいたしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ