第69話(SH2-5)
八王寺シュウ譚 第2部 第5話
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虎人王国は政治的にも軍事的にも最強国である。
シンエが帝位に就いてから、加速的に強国化が進んでいるようだ。
それは実力重視であることが、要因のひとつのようだ。
どんな種族であろうとも、政策力と武力の試験結果により役職に就くことができる。
国にとって最も重要なのは人材であり、優秀な人材はいつでも求められている。
また、虎人王国は人や物の流通が盛んである。
情報の宝庫である。
まず目指すは、虎人王国の王都カンコで決定だ!
ときには観光客に扮し街で聞き込み調査
ときには受験生に扮し王立図書館で歴史書の閲覧
ときには闇夜に紛れて王城の機密文書の閲覧
ときには変装し虎人王国正規軍へ潜入
などなど、ともかく情報を集める、集める、集める。
獣人七雄
・虎人王国 王都カンコ 皇帝シンエ
・猪人王国 王都カンシ 皇帝チョエイ
・猿人王国 王都タリエ 皇帝ギギ
・兎人王国 王都テイウ 女帝カンキ
・象人王国 王都エイショ 女帝ソビ
・鳥人王国 王都ケイチョ 女帝エンキ
・魚人王国 王都リンシャ 女帝セデン
情報は最大の武器である。
人は知らないこと、理解できないことに不安や恐怖を感じる。
知ること、理解することでだいたいのことは解決策がわかる。
その解決策を実行できるのは、俺ではなくアツシなのかもしれないが。
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