第66話(SH2-2)
八王寺シュウ譚 第2部 第2話
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先の24時間で周辺の探索はしてある。
縮地の使える俺にとっては、比較的近くに人族の中級城塞都市と獣人族の中級城塞都市がある。
何となく人族を選んでしまうのは、俺が人族だからなのだろうか。
まずは、人族の中級城塞都市へ向かうことにした。
Eランクモンスター角鶏の肉をほおばりながら、俺は真っ赤な魔石を眺めている。
焚火の光があたりキラキラと美しい。
そして、この世界の角鶏の肉もおいしい、濃厚でぷりぷりとしている。
とりあえず、2つの異世界の共通点
・魔王がいる
・モンスターの中に魔石がある
・鶏のモンスターの肉は旨い
まあ、魔王がいるとゲートができるという経験則があるので、これまでの異世界には魔王は例外なくいるのだが。
逆に、魔王のいる異世界にしか行けないといってもいいかもしれない。
ただ実際には、魔王とゲートの因果関係は証明されてはいない。
・・・・・・・・・・
人族の中級城塞都市では、朝市がひらかれていた。
今夜はちゃんとベッドで寝たいと思いながら、どんなものが売られ、どんな人種がいるのか観察していく。
城塞都市であること。
獣人族の中級城塞都市が近くにあること。
このことから国境であり、争いごとの最前線であると考えていたが、人族の城塞都市の中の住民は穏やかで緊張感がほぼない。
どうやらこの地域では、長い間、戦争はおきていない様子である。
俺は道具屋へ入った。
そこでは魔石が売られている。
店主:「いらっしゃーーーぃ」
俺:「これを買い取ってもらえないだろうか」
店主:「どれどれ、おおおーーー、魔石ですね!もちろんです!」
俺:「そうですか。実はこれだけあります」
そういってボトボトボトと魔石をカウンターに出した。
店主:「おおおーーー、素晴らしい!」
そういって、店主は紙に金額を書いて見せてよこした。
俺は頷いた。
そのあと、店主から、いろいろと教えてもらった。
魔石は魔道具を駆動するためのエネルギー源として使用する。
赤の魔石は火系統の魔道具に使用する
青の魔石は水系統の魔道具に使用する
緑の魔石は風系統の魔道具に使用する
そのほかにも、茶、黒、白、透明などいろいろあるとのこと。
店主に気に入られたみたいで、またいつでも魔石をもってくるように言われた。
2つの異世界の共通点
・魔王がいる
・モンスターの中に魔石がある
・鶏のモンスターの肉は旨い
・魔道具がある
・魔石は魔道具を駆動するためのエネルギー源
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