第60話(AH2-3)
白山アツシ譚 第2部 第3話
ご愛読いただきありがとうございます。
すでに、ブックマーク/星評価をつけてくださった皆様ありがとうございます!
健軍:「次のミッションが決まったぞ。これが斥候レポートだ」
すごい笑顔でレポートを渡してくる。
俺も満面の笑みでレポートを受け取るが、引っ張っても引っ張っても健軍さんがレポートを放してくれない。
もう、破れるかという直前でようやく放してくれた。
健軍:「ハッハッハッ、よく読んでおけよ!」
アツシ:「・・・(^_^;」
なんでか、健軍さん、機嫌がいいなぁ・・・
シュウの新しい異世界のレポートだった。
とても分厚い。
前回の異世界が既知だったという経験があるので、ちゃんとそういう目で読むことにする。
こっ・・・これは・・・俺は、驚愕した!!!
この異世界は・・・・・・・・・・もちろん、散々プレイしたことがある。
大大大好きだ!!!
超壮大かつ超難易度のオープンワールドゲームだ。
ゲームの楽しみ方は様々だが、王道はもちろん魔王討伐だ。
ゲームでは、七雄と呼ばれる7つの獣人王国が覇権を争っており、ここに魔王軍が侵略してくる。
獣人王国領域の周辺には人族王国、エルフ族王国、ドワーフ族王国もある。
・どの国を選ぶのか(獣人7か国、人族王国、エルフ族王国、ドワーフ族王国の計10か国)
・どのキャラクターを選ぶのか(獣人7種、人族、エルフ族、ドワーフ族の計10種族。それぞれの種族に多くのキャラクターあり)
・どういう目的でいくのか
で遊び方は無限である。
俺は、魔王討伐と天下統一の両方を達成することを目標とし、戦略と戦術も駆使してやり込んでいた。
各王国は天下統一を目論んでいるので、魔王討伐に集中だけしていればいいわけではない。一筋縄ではいかないゲームなのである。
それだけに、やり込み甲斐があり、世界的に大人気のゲームだった。
他にも楽しみ方はいろいろあり、
・一騎当千の武将キャラクターでモブキャラ相手に無双する
・10大美女すべてを妻にする
・自分のオリジナル国を建て、国づくりをする
・プレイヤーどうしで格闘する
など、プレイヤー次第である。
・・・・・・・・・・
俺とシュウには、異世界での活動において、解明のための特別ミッションが追加されている。
俺の通常ミッションは“魔王討伐サポート”である。
魔王を討伐して、異世界ゲートを閉じることである。
そして、俺の特別ミッションは“魔王調査”である。
魔王とは何者なのか、魔王とゲートの関係性はなど、魔王に関するすべてを知ることである。
もうこうなったら、魔王と友達になるのが一番いいと思えるが、話の通じる相手なのだろうか。
魔王を絶対悪として見てきた自分としては、魔王について戦闘以外の部分を知りたいという視点は斬新だ。
確かに、魔王とはどういう人物なのであろうか、だんだんと興味が湧いてきている。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気に入っていただけた方は、ぜひ、
・ブックマーク
・下の評価で5つ星
よろしくお願いいたしますm(__)m