第6話(AH1-6)
それから3か月が経った。
氏名:白山アツシ
年齢:26歳
職業:リーダー
レベル:3
体力:50/50
魔力:30/30
知力:60
攻撃力:100
耐久力:60
素早さ:60
幸運:60
スキル:[ステータス・ウィンドウ],[言語翻訳]
魔法: [ファイヤ2]
もう、ランクDモンスターであれば一人で倒せる。
筋トレも毎日やっているので、ガタイもよくなってきている。
健軍さんからは合格点をもらえているようだ。
それもあって、今日は辛島副室長に呼ばれている。
辛島副室長:「順調に成果を出しているようだな」
俺:「はい。健軍さんほどではないですが。」
辛島副室長:「健軍がほめていたぞ。もう基本的なことはクリアしているとの報告を受けている」
俺:「そうですか。うれしいです。」
辛島副室長:「今日は次のミッションの説明をする。」
・現在、ゲートは5つある
4月には3つあったが、2つ増えたとのこと
・この増えた2つの内、1つが俺の担当になる
つまり、ミッション“その2”である。ゲートから異世界へ行き、異世界人の魔王討伐をサポートすること
・ゲートを抜け異世界に行くとレベル1からスタートとなる
・異世界には武器、防具、アイテム類は持ち込めない/持ち帰れない
(なるほど、これが素手での戦い方法を学んだ理由か)
・対象となる異世界には一人しかいけない
・ゲートを通ってこちらの世界にはいつでも戻ってこれるが、再度ゲートを通って異世界にいくとレベル1スタートである
俺の担当する異世界の調査レポートを渡された。
職業が斥候のメンバがまず異世界に行き調査レポートを作るそうだ。
辛島副室長からレポートの説明を受けながら、俺はメモをしていく。
・異世界の世界観は中世ヨーロッパ
・3つの王国があり、それぞれ人族、獣人族、エルフ族の王国である
・ゲートは人族王国内の辺境の村の近くにある
・魔王が100年ぶりに復活
・魔物を引き連れた魔人が各王国の都市と交戦状態
辛島副室長:「異世界人の魔王討伐のサポートミッションをお願いする。異世界人が優勢であれば、見守るだけでよい。もし、劣勢なら手助けをし、魔王討伐を促進してほしい。魔物がゲートを通って我々の世界に来ることを防ぐことが目的であるが、根本原因である魔王が倒されることが理想である。それが、ミッション“その2”なのである。
一応、俺に選択権はあるとのことだが、健軍さんとの魔物退治で自信ができていることと、なによりも異世界に興味があるため、ミッション受託の一択である。