第54話 八王寺シュウ視点(KO1-9)
大江カオリ譚 第1部 第9話
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<八王寺シュウ視点1>
大江カオリさんに俺とアツシは呼び出しを受けた。
・・・アツシがなにかしたかなぁ
・・・だいぶ不安がよぎる
カオリ:「お集まりいただきありがとうございます」
カオリ:「今日はおふたりが完了させた異世界ミッションについて、いくつか確認させていただきたいことがありまして」
そして、プロジェクタで床から天井まで壁一面に資料を映し出し、大江カオリさんのプレゼンが始まった。
画面が大きくて、迫力がすごいことにまずはインパクトを受けるが、内容構成がともかく素晴らしい。
事実と仮説を分けて、ロジカルに説明がすすむ。
これだけ整理され、わかりやすいと、理解に無駄に時間を費やす必要がなく、議論へ一気に移行することができる。
・・・大江カオリ・・・何者だ・・・
つい最近、俺たちと一緒にニュー・ゲート・グループに配属されたばかりとは思えない。
半端ない知識量、理論構成力、プレゼン力、そしてときどき垣間見られるちょっとぶっ飛んでいて不思議ちゃんなところ。
大江カオリさん自身が想定していない質問を受けたとき、頬がすこし赤くなり、唇が微妙に震える、瞳がクルっと大きく見開き、オドオド感がでる。
でも、すぐに持ち直し、冷静な顔に戻る。
一瞬のことだが、俺は見逃さない。
当然、アツシは気づいていない。
(アツシよ。
プロジェクションされた映像ばかりみてないで、プレゼンターである大江カオリさんの表情や仕草にも注目しなさいよ。
大江カオリさんは俺たちの反応をしっかりと見ながら進めているよ)
俺たちにとっては驚きの話だった。
いや、アツシの楽しそうな笑顔をみると、驚いたのは俺だけかもしれない。
アツシは固定観念なく、そのままの事実を受け入れる力がとても高い。
これは昔から見習うところであると思っている。
俺も、事実として、前提として、大江カオリさんの話を受け入れる。
ただ、大江カオリさんはすべてを話していないと思われる。
それは、秘密だからなのか、今回の会議に不要だからなのかはわからないが。
大江カオリさんが話してくれた内容は
・昔の知見(古記録、神話、伝説、昔話、おとぎ話)
・会社創立以来の知見(O-TC-001~532)
・ゲートに関する仮説
・ゲート解明に向けてのアクション案
だった。
そして、俺とアツシで完遂した異世界O-TC-531の報告書をもとに、大江カオリさんからかなりの量の質問と見解を聞かれた。
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