第197話(KO4-6)
大江カオリ譚 第4部 第6話
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ゲート発動装置の試作機に、エネルギー注入装置が接続された。
このエネルギーは、人、動物、植物から少しずつ少しずつ時間をかけて抽出される。
駆動に必要なエネルギーの解明、抽出方法、蓄積方法の開発がいかに困難な道のりであったか、想像を絶します。
そして、たった1回の起動をこれから行う。
計算上は、一人を通すことができるエネルギー量とのことだ。
ただ、本格的な起動実験は、今回が初めて。
わが社のエンジニアを信じて、ゲートに飛び込むしかない。
その任務を進んで引き受けたのは、もちろん、アツシさんです///
候補は、健軍ツヨシリーダー、水前寺サエコリーダー、アツシさんの3名でしたが、アツシさんの猛アピールにリーダーたちが引いた感じでした。
実際のところ、最近の異世界での実績からいっても、アツシさんが最適だとみんなが感じていることですが。
さすが、アツシさんです。
どんどんアツシさんに魅かれていく私自身をいつまで隠せるのか・・・
どこかで私自身の気持ちが爆発してしまうのではないかと・・・
ああ、もうどうすればいいのかしら///
・・・・・・・・・・
藤崎フミマロ社長:「エネルギー注入開始!」
江津コウジ副社長:「ゲート発動装置、起動!」
ブオオオーーーーンという低い音が響き渡る。
そして、ゲート発動装置の長方形の枠に、見慣れたゲートが現れた。
ゲートの向こうは見えず、鏡のようにアツシさんの姿が映っています。
私は両手で、アツシさんの両手を握っていました。
カオリ:「アツシさん。お気をつけて・・・。待ってますから。必ず、シュウさんと一緒に戻ってきてくださいね///」
アツシさんは、私の瞳をまっすぐと見つめながら、ゆっくりと頷きました。
そして、アツシさんは気合をいれて、ゲートに飛び込んだのです。
・・・・・・・・・・
アツシさんが飛び込んでしばらくして、ゲートは消えました。
エンジニアの方々が、装置点検と装置データの解析に、取り掛かっています。
江津コウジ副社長:「特に、異常はみあたりません。うまくいったと思います」
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