第178話(RK3-7)
子飼リョウ譚 第3部 第7話
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<中位魔神兄シュテル視点>
リョシファー様が、生きているのかどうかは、わからない。
しかし、少なくとも、“破魔のジャベリン”での負傷は、生死を彷徨うレベルではあるはずだ。
でももし、リョシファー様がいなくなってしまったら、魔界は乱れるだろう。
ブラノス派は、要を失い、連携が取れなくなるだろう。
そして、反ブラノス勢力が、表立って動き始めるだろう。
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私は、レジオ46の魔王城に、なんとか生きて辿り着いた。
いま、頼れるのは、反ブラノス勢力の中心人物である、老魔神スヴァーディン様しかいない。
スヴァーディン様は、先々代の総大魔神様時代の上位魔神だった人物。
魔族たちからの信頼が厚く、そのカリスマ性とリーダーシップは、魔族たちをまとめる力となっていた。
そして、次世代人材の育成にも力を入れており、これが魔族たちの結束力をさらに強めていた。
スヴァーディン様の教育を受けたひとりに、先代の総大魔神様もおられた。
先代の総大魔神様が就任されたとき、上位魔神スヴァーディン様は引退された。
それ以降、いち老魔神として、レジオ46で教育者として暮らしている。
先代の総大魔神様と大魔神様が、ブラノス様のクーデターによって、お亡くなりになられ、
ブラノス様は、体制を刷新された。
これに不信感や不満をもった魔族たちは、老魔神スヴァーディン様のもとに集まってきている。
老魔神スヴァーディン様が、どうお考えなのかは、わからないが・・・。
血気盛んな魔族は多くいる。
私も、結局は、老魔神スヴァーディン様のもとへ来てしまった。
大変申し訳ない気持ちはあるが、いま、頼れるのは、この方しかいない。
老魔神スヴァーディン:「久しぶりじゃの、シュテル」
中位魔神兄シュテル:「ご無沙汰しております・・・」
老魔神スヴァーディン:「わかっておる。なにも言わなくてよい。ここに居ればよい」
私の頬に、涙がつたう。
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私は、弟ジュカアの魂が眠る“紅の大剣”を、老魔神スヴァーディン様に預かっていただき、
肉体復活のためのアイテムを手に入れるための旅にでる。
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