第177話(RK3-6)
子飼リョウ譚 第3部 第6話
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エメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる美しい島。
海に沈む太陽を見ながら、今日も砂浜を散歩している。
アナスとアフディも一緒にいる。
傷口はふさがっているが、まだまだ完治には、ほど遠い。
体力も魔力も充分には、戻ってきていない。
でも、こうした、ゆっくりとした時間を過ごすのも、いいのかもしれない。
いまは、いったん、この幸せな時間を楽しもうと思っている。
それは、老魔神グレフェゴールの助言のおかげである。
これまで、忙しく生きてきた。
いつも、魔界の将来や、自分の使命について、考えていた。
いまは、領地を優秀な部下たちに任せ。
私は、回復に専念しよう。
・・・・・・・・・・
体力も魔力も、だいぶ戻ってきた。
身体と脳が働きたがっているのがわかる、ふふっ。
私は、復帰への準備を始める。
アナスとアフディが、魔界と人界の詳細な情報を持ってきてくれる。
■魔界のレジオ39
中位魔神兄シュテルは、弟ジュカアの魂が眠る“紅の大剣”をもって、行方不明。
白山アツシが人界に戻った後、部下の中位魔神たちがフォローに入ったことで、魔族勢力は盛り返し、魔王島は奪還できている。
■魔界の反ブラノス勢力
レジオ45,46,47が中心であるが、今のところ動きなし。
中位魔神兄シュテルは、ここに匿われていると思われる。
■人界
“変装の衣”で、部下の下位魔神が子飼リョウに変装して対応している。
白山アツシから
・異世界O-TC-537報告書
・ゲーム化提案書 古代ファンタジー”グラディエーター”
が提出されたということだ。
私の中に生まれた仮説
「白山アツシは、未来を知っているのではないか」
では、どうやって未来を知るのであろうか・・・。
正直、わからない。
でも、白山アツシだけがやっている異質なことがある。
それは、ゲーム化の提案である。
これが、どう関係するのか、そもそも関係があるのか、それはわからない。
しかし、私の直感が、試してみろといってくる。
私は、ゲーム化提案書の内容を、いくつか書き換えることを指示した。
そして、ゲーム企画書を、今回は、白山アツシが確認する流れをつくり、白山アツシの反応を見るように指示を出した。
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