第146話(AH3-27)
白山アツシ譚 第3部 第27話
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俺は、ヴィヴェーオス火山の反乱軍アジトで、ジャロルタクスとの交渉の席に着いた。
まずは、ジャロルタクスの主張を、一通り傾聴する。
奴隷と剣闘士の過酷な環境に耐えかね、反乱が計画された。
自由を求める壮大な闘いの旗印になったのが、ジャロルタクスであった。
ジャロルタクス本人も、それを望んだ。
実際に、首都リポーナでは、影響が出始めている。
奴隷制度と人権についての議論が、起きているのである。
・支配階級である貴族たちが、奴隷の反乱を恐れるようになっている
・奴隷たちに希望を与え、自由を求める運動が広がりつつある
不平等に対する意識が、高まっている。
この出来事は、この異世界の歴史において、エポックメイキングになるだろう。
いまは、反乱軍のリーダーだが、
どう考えても、歴史的には、後世では、英雄となるはずだ。
代表メラッススも、元老院も、それを感じているからこそ、
俺に交渉役を許可したのであろう。
このまま、反乱軍を全滅させることは得策ではないと、肌で感じているのであろう。
なにか、落としどころが欲しいのである。
俺は、代表メラッススと元老院からの要求に対する回答を、ジャロルタクスと一緒に考えることにした。
すでに、闘いに敗れ、弱い立場となった反乱軍ではあるが、世論の味方もある。
できるだけ、可能な限り、有利な条件を引き出すために、何度も何度も回答案を練る。
俺は、その回答を持って、首都リポーナへ戻った。
・・・・・・・・・・
奴隷と剣闘士の生活環境は、大幅に改善されることになった。
反乱軍のメンバは、奴隷や剣闘士へと戻った。
罪は、不問となった。
ジャロルタクスは、俺の奴隷となった。
そして、魔王討伐に命を捧げ、罪を償うことになった。
かなり寛大な裁きであった。
人口比率は
貴族2%
市民18%
自由民60%
奴隷20%
貴族は、こうなると意外と弱い立場なのかもしれない。
世論の力のすごさを感じた。
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