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第14話(AH1-14)

蒼の洞窟へ入った。

俺が敵モンスターの弱点を熟知しているため、危なげのない攻略が進んでいく。

このRPGを何回もやりこんだ俺は、(やりこんだ理由は結婚相手で変わるエンディングを見たいためなのだが)、最低限のレベルで速攻でクリアするほどに腕が上がっている。

そのノウハウを駆使すれば、怖い敵などいない。

つい、ニヤッと悪い笑みがこぼれる。

それをメアリがジト目で見てくる。


少し開けた空間で、Cランクモンスター シースネイク 6体に囲まれた美女が目に入った。

やはり出会えた。

今回の蒼の洞窟の目的は

・新しい仲間の加入 ツンデレ美女エリザベス・シアブリッジ 

・シードラゴンを倒すと手に入る聖槍ポセイドン

である。


その美女は鉄の槍を構え、5体のシースネイクを一閃で瞬殺した。

しかし、取り逃がした1体が彼女の槍を振りぬいた隙をついて、右腕にかみついた。

その瞬間、彼女は膝をつき、よろよろと倒れていく。

俺はさっと彼女を受け止め、シースネイクをしとめる。


シースネイクには即効性の毒があり、めまいを起こさせる。

俺は、彼女の血を吸い出し、持ってきた毒消し草で手当をする。

RPGでは血を吸い出さなくても毒消し草で治るが、なんとなく、冒険映画で見たワンシーンを思い出して、吸ってしまった。

彼女に触れたかったというのもあるが、それは絶対に秘密。

当然、メアリがジト目でこちらを見ている。

気付かないふり、気付かないふりと。


しばらくすると彼女のめまいが回復した。

彼女はエリザベスと名乗った。

そうですよねと俺は心の中でつぶやいた。


エリザベスは聖槍ポセイドンをゲットするために蒼の洞窟にいるとのこと。


それも知っているし、まだエリザベスは今のところ話すつもりはないようだが、

ネプチューンを治める侯爵家シアブリッジの令嬢である。

槍が好きすぎて、槍の訓練ばかりしているやんちゃな令嬢である。

自分よりも強い男子しか認めないので、お見合いの話が来るとまずは手合わせとなる。

エリザベスと同世代の男子で、エリザベスよりも強い男子ってそうそういるもんじゃない。

ということで、結婚することなく、ますます槍にはまり込んでいくエリザベスである。

「恋人は槍」が彼女の口癖である。


俺としてはエリザベスがいないと蒼の洞窟も魔王も攻略できないので、仲間にしたいが、どういう言い回しで勧誘しようか迷っていると。

エリザベス:「蒼の洞窟を攻略する間だけ、一時的な仲間にならないか?

    聖槍はシードラゴンを倒したものがもらうという条件だけは譲れないが。

    それでどうだ?」

という提案が来た。


助かった、、、誘い方を間違えると、成功するまで何回も蒼の洞窟でエリザベスを助けてあの手この手で勧誘することが繰り返される。最終的には仲間になるのだが、どう誘うのが正解なのかが毎回ランダムに変わるため、時間がかかるイベントだった。


冒険者ギルドでパーティー登録を行った


パーティー登録を行ったことで俺はエリザベスのステイタス・ウィンドウも見れるようになった


氏名:エリザベス・シアブリッジ

年齢:20歳

職業:槍使い

レベル:15

体力:160/160

魔力:10/10

知力:50

攻撃力:180

耐久力:120

素早さ:120

幸運:60

スキル:[一閃1]

魔法:

*武器:鉄の槍

*防具:鉄の鎧

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