第13話(AH1-13)
中級都市ネプチューンへの二人旅は楽しかった。
メアリとも仲良くなれたし、メアリのもじもじと上目遣いのキラキラ目はたまらない。
俺は冷静を装ってはいるが、内心では抱きしめたくてしょうがない。
順調にレベルを上げながら、俺たちは中級都市ネプチューンについた。
まずは、冒険者ギルドで情報収集する。
街並みも、集まった情報も俺が知っているものであった。
そして、冒険者ギルドの依頼掲示板にお目当ての依頼があった。
蒼の洞窟の攻略である。
この蒼の洞窟のボスはBランクモンスターであるシードラゴンである。
領主からの依頼であり、魔王復活後にシードラゴンが住み着いてから住民が安心して漁に出れなくなっている。
これにより、漁獲高が落ちており、魚介類が高騰している状態である。
シードラゴンの影響で周辺のモンスターも好戦的になっているようで、襲われる頻度が上がっており、漁師は護衛に冒険者を雇わないと漁にでれない状況。
それでは魚介類が高騰するわけだ。
現在、
俺は レベル10
メアリは レベル12
俺基準ではあるが、シードラゴン討伐の依頼は受けられる最低ラインはクリアしている。
冒険者ギルド職員から、「無理はしないでください」といわれ、この依頼書を受けとった。
氏名:白山アツシ
年齢:26歳
職業:リーダー
レベル:10
体力:155/155
魔力:100/100
知力:95
攻撃力:165
耐久力:120
素早さ:120
幸運:77
スキル:[ステータス・ウィンドウ],[言語翻訳]
魔法: [ファイヤ2], [ウォータ1]
*武器:鉄のショートソード
*防具:皮の鎧
氏名:メアリ・マゼスカイ
年齢:20歳
職業:魔法使い
レベル:12
体力:85/85
魔力:195/195
知力:85
攻撃力:17
耐久力:17
素早さ:24
幸運:64
スキル:[身体強化1(攻撃力,耐久力,素早さ各+3%)]
魔法:[ファイヤ3],[ウォータ2],[ウィンド1]
*武器:見習いの杖
*防具:見習いのローブ
このギルドの受付嬢も可愛かった。ちょっと見とれていると、メアリがジト目で見てきたので、コホンと咳をして、すかさず目をそらす。
依頼書を受けとった瞬間、メアリが俺の腕をとって、ギルドの外へぐいぐいと引っ張って連れ出した。
メアリの胸が腕に当たる。ちょっとうれしいが、冷静をよそっているが、そんな俺の気持ちがばれていないか心配になってメアリをちらっと見るが、メアリは気にせずぐいぐい引っ張て行く。
メアリは意外と胸あるんだなぁと鼻の下が伸びているに違いない、俺。
RPGでは主人公は最後に結婚相手を選択することになるのだが、その候補の一人がメアリである。
というか、主人公はどこにいるのやら。
今のところ俺が主人公の代わりに行動しているけど。
RPGに俺のキャラは登場しないし。
とりあえず、ミッション達成のために俺は魔王討伐を進めていこうと思う。
ただし、俺のRPG攻略スタイルは最速最短である。
必要最低限のレベルと装備とイベントでクリアすることに快感を感じていた。