第128話(AH3-9)
白山アツシ譚 第3部 第9話
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大都市ツェフィーレン。
芸術と文化の中心地として知られ、川に架かる橋の美しい街。
ではあるが、なにはともあれ、まずは、腹ごしらえだ。
現実世界では、実際に味わうことができる。
ゲームの中では、見ているだけで美味しそうな食べ物が、実際にはどれほどなのか。
期待が大きすぎると、期待外れになってしまう可能性もあるが、期待しないでいろというのう方が無理である。
・レバーペーストを乗せたトーストされたパン
・トマトソースで煮込まれ、粉チーズのかかったモツ煮込み
・オリーブオイルと塩と胡椒のみで味付けされた炭火焼ステーキ
・ホワイトソース、ミートソース、チーズを重ねてオーブンで焼き上げたパスタ
どれも、期待を超えてくる旨さだ!
感動である!
そのとき、あたりが暗くなった。
大きな影の中に入ったのだ。
アツシ:(現われたな)
俺は、空を見上げる。
大きなブルードラゴンが、大きな翼を広げ、低空を滑空している。
ブルードラゴン。
俺の、この街でのターゲットだ。
ブルードラゴンが守る“蒼龍のスピア”と“蒼龍のメイル”。
そして、もう一つのターゲットが・・・
すぐそこで、昼間から、エールを極大ジョッキで飲んでいる・・・
槍使いのエレナ・・・(^-^;
あまりのエールを飲むペースと、幸せそうな顔に、話しかけるタイミングがつかめないでいる・・・
店主:「あいかわらず、飲み過ぎだぞ。エレナ嬢ちゃん」
エレナ:「いいじゃないの。好きなんだから。お代わりもってきてよ」
店主:「あいよっ。しょうがねぇなー、まったく」
俺は、じっと、そのやりとりを見ている。
エレナが、ツカツカツカと、極大ジョッキを片手に、こちらに近づいてくる。
エレナ:「あんた!なにをさっきから、あたいのことを、じっとみているのよっ。文句あるのっ!」
アツシ:「いっ、いや・・・。なにもないです・・・。美味しそうに飲む人だなと思って、見惚れていました・・・」
エレナ:「んんっ、・・・。そっ、そうでしょ、そうでしょ。あんたも飲みなさい!店主~、もう一杯、追加っ」
エレナ:「あんた、名はなんていうの?」
アツシ:「アツシ・・・。アツシです。」
エレナ:「変わった名だね。あたいは、エレナだよ。エレナって呼んで」
アツシ:「は、はい。エレナ・・・よろしくお願いします」
俺は、エレナと取り留めもない楽しい会話をして、その日は、別れた。
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