第102話(KO2-5)
大江カオリ譚 第2部 第5話
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私は、複雑で美しい高速道路のループを走る車のヘッドライトの光を目で追いながら、思い出していました。
・・・・・・・・・・
異世界O-TC-533の女魔王アフディとその部下2名が、条約の書面にサインをするために、こちらの世界にやってきた。
私は、魔王を見るのは初めてでした。
想像していた恐ろしいイメージは、まったくなく、美しい女神のような方でした。
アツシさんと仲良さげに会話しているのを見て、・・・心が・・・チクチクしました・・・。
もしかして、私はアツシさんのことを、・・・・・・
このことは、今後、考察が必要なようです・・・。
異世界O-TC-533の女魔王アフディと結ばれた条約の内容の1つは、
・お互いの世界に干渉しないこと
である。
女魔王アフディは存命なので、ゲートは消滅しない。
そのため、女魔王アフディは、異世界O-TC-533側にゲート監視役として、聖魔女テナを任命した。
これにより、魔物がゲートに侵入することは今後、絶対に起きないと約束した。
我々の目的である“魔物を侵入させない”こと、は達成されたのである。
ただ、女魔王をどれほど信用していいのか、そこは最重要事項である。
アツシさんが、信用するというのなら、私も信用することにしますが・・・
なお、子飼リョウ先生から、「こちら世界側にも、常に監視を置く」という発言がありました。
そのときの女魔王アフディの表情に、一瞬、ほんの一瞬、
わずかに変化がでたように感じましたが、・・・気のせいかもしれないです。
それほど、一瞬かつ、ごくごくわずかな変化でした。
それと、もう1つは、
・ゲートに関する情報交換を定期的に行う
条約文書には、こちらの世界のことを、人族世界と表現している。
人族世界の時間で3か月に一度、代表者によるゲートに関する調査結果の共有会議を行う。
今回の女魔王アフディとその部下2名の訪問で、異世界人は3名が同時にゲートを通過できることが、認識された。
このため、開催地は、人族世界である。
ゲートの解明が進むことは、ウェルカムなのですが、・・・
女魔王アフディとアツシさんが会う機会が増えるのは、・・・なんだかイヤです・・・と思ってしまいました。
やっぱり、心が・・・チクチクします・・・
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