7 最強の力×4個合体 インセクター強化装置
俺たちはザルタスの本拠地に侵入していた。
ゾニエル怪物のキング、ダニキング怪物を倒すにはまだまだ力が必要だ。
強くなる必要がある。
そして気になることがあった。
あのダニキング最大の技と思われるあのエネルギーから俺を守ってくれた有効な力、4つのVストーンの力をさらに高める
新たな強化の力を手に入れる!
ザルタス基地通路を進むと、様々な種類のザルタス怪物たちが大量に監視の目を光らせている。
ブー!ブー!ブー!
警報装置が作動したようだ
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騒ぎを大きくなるよう志道が基地の表で暴れる手はずになっている
こっちだ!ザルタス!
棒の固形物を取り出すとそれを構えて叫んだ
変身!
聖なる光の中からカブターが姿を現す
はああ!
拳を振るい
ザルタス怪物たちの雑兵を相手にしていく
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手薄になった基地を素早く移動していく。重要な施設はもうすぐだ。
天上の通気口から廊下にくるくる着地したときだった
誰だ!
しまった!見つかったか!
三毛怪物が駆けつける。しかし人数は一人だ
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何の音だ!
いつものように基地を警備していたら今日はカブターの襲撃があった!
基地の正面ではいまもカブターが暴れている!
急いで応援に駆け付けようとしていたら通路で大きな音がしたのだ
そいつの感想は、まずデカい。なんて分厚い体だ。
人の形をした巨兵のような怪物が悠然と歩いてくる。
く、来るなああああああああああああああああああああ!
バババババババババババババババババババババババ!
自前の武器を発砲するも分厚い胸板にすべて弾き飛ばされていく。
まるで壁が迫ってくるような恐怖。
わあああああああああああああああああああああ!
ぬん!
次の瞬間、丸太のような殴打を受け横に吹き飛び、意識を失った。
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瞬く間に三毛猫怪物たちをほうむり、手でわしづかみにして放り捨てると、さらに奥に進む。
住みよさを考えてカーペットがしかれている場所に出た。
装飾品もあるようだ。
きっとこの最奥にはザルタスの女王や幹部たちがいるはずだ。
しかし、いまは後回しだ。
見つけたぞ!侵入者!
声のほうを見るとウサギマジンドール怪物がいた
彼女は、青い眼帯を右目につけている。
私はマジドール怪物のエリート隊員!
このエリート専用のエヴォリューションリングの完成形、Xリング、一個で通常のマジドール怪物の数倍の強化ができる。本来、インセクター保有者が装着することで戦闘能力を高める強化装置
それを使って強化した存在、それが我々エリートマジンドール怪物!
下級戦士のまがいものではない真のエヴォリューションリングリングだ。どうだ?怖かろう!あははははははははははは!あははははははははははは!
ぬん!右に拳を振るい
ぬん!左に拳を振るい
ぬん!右に拳を振るい
ぬん!左に拳を振るい
ぬん!右に拳を振るい
ぬん!左に拳を振るい
ぬん!右に拳を振るい
ぬん!左に拳を振るい
ぬん!右に拳を振るい
笑っていたウサギ怪物を連続で殴りつけ絶命させる。
装飾品のカーペットの廊下に青い血だまりが広がっていった
な、何!
そのとき別のウサギ怪物たちがタイミング悪く通りかかった
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休日に温泉に行かない?
いいわね!それ!
同僚のウサギ怪物とそんな話をしながら通路を歩いていたら
仲間のゼルガが血を流して倒れていた
こ、これは・・・
そして目の前にはゼルガと戦闘したと思われる巨大な怪物がいた。
ウゴオオと鳴き声を口から漏らしている。
そいつの気配でわかる。インセクター・・・違う!もっとデカい何かだ!
ゼルガ!しっかりしろ!
私は未知の敵を警戒しながら声をかけ仲間の生死を確認する。
ダメだ!まったく動かない!それは戦友が死んだことを意味していた。
下級戦士時代、知性亡き頃から本能的に家族としてしたっていた姉が死んだのだ。
いい知れない怒りがわきあがる
ぜ、ゼルガをよくも!貴様ああああああああああ!
右手を突き出す手の平に赤い雷をはしらせる
得意の赤い雷だ!
渾身の一撃を
ぬん!
やつは軽く手の平で払うことで弾き飛ばす。
赤雷が外壁を吹き飛ばし外から光が差し込んでくる。
ば、馬鹿な!そんなバカな!エリートである私の一撃を・・・この赤雷の異名で呼ばれる私の雷撃を弾いただと!
黄色のVストーンの力によって雷は無効化される。
それだけではない。火、水、風、雷の4属性は効かないことを彼女たちは知らない。知るわけがない。
なら・・・これならどううううううううだあああああああああああああああああああああああ!
今度は溜めることで瞬間充電した威力を数倍に増した赤雷だ。
力量限界ギリギリの大技、両腕が雷の余波で出血していく。
ぬん!
それをやつは右腕だけで・・・片手で受け止める。
な、なんだと!
見たこともない現象だ。正確には力の渦が手のひらの前に発生し雷を押しとめた。
加勢しよう!バルダ!
ゼドン!
隣にいたウサギ怪物の仲間たちが加勢してくれる
心強い!
楽しそうなことしているじゃないの!
背後から同じウサギ怪物のサマンが駆けつけてくれる
三人で私を中心に左右からゼドンとサマンが並び立つ
私は二人に言った
すまない!
はは、あなたらしくないわね!
いいってことよ!
ゼドンもサマンも私を含めたのマジンドール最強の戦士、エリートである青眼帯の戦士たちだ。負けるわけがない!
ゼドンが言った
我らがそろえばもはや貴様に勝ち目はない!ゼルガの仇だ!はああああああああああああああああああああああああああああああああ!
赤い雷と緑の草と青い泥が光線となって飛んでいく。
特にサマンの青い泥の光線はひときわ大きい
ぬん!
やつは私たちの技が融合した3色の光線を拳で打ち砕いた。
弾いただと!
私たちの3色の技が突き出した拳を中心にやつの背後に弾け逃げていく
残像のように消えたやつが隣にいたゼドンの緑の草の光線を拳で切り裂きながら殴りつけた。ゼドンが壁にめりこむと動かなくなる
バカな・・・ゼドン!はあああああああああああ!
高速移動でとびかかったサマンが殴りかかり腕を振るうが攻撃に対してノーダメージだ。
まるで壁を殴るかのような所業
調子に乗るんじゃないわよおおおおおおおお!
サマンが連続で殴りかかると
ぬん!ぬん!ぬん!ぬん!
すべて片手で受け流される
ビュン!
銃声が響く
きゃ!
横から飛んできた銃弾がサマンの頭を撃ち付けると一瞬、集中力を乱す
サマンには何が起きているのかわからなかった。それはドッグタグの力だ。1000人の兵士たちの魂が魂になっても援護射撃をして一緒に戦っているのだ
やつが言った
行くがいい!射殺!
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
どこからともなく飛んできた大量の弾丸がサマンを撃ち付ける。一つ一つは大したことなくても数の暴力なんて言葉もあるくらいだ結構なダメージになる
うあああああああああ!
叫びながら拳を繰り出すサマン
そのサマンの攻撃を胸に受け、それをものともせず直進して
ぬん!
タックルをかます
ぐがああああああああああああああああ!
壁をぶち破りぐったりとするサマン
ごめん・・・2人とも・・・。
目の前の化け物をにらみつけると二人が命がけで稼いでくれた時間を使い限界以上に力をため込んだ一撃を両手からほとばしらす
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!限界だあああああああああああああああああああ!
赤雷のパワーが限界を超え両手の先からいまもにも消え去りそうだ。自分の戦士生命と引き換えに一度だけ撃てればいい。
許容量オーバーの力で自分の体から白い煙が立ち上ぼり蒸発しかけている。
く・・・くう・・・はあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
数倍の威力を数倍にした赤い雷が真正面から化け物に迫る
ぬん!
信じられない。やつは右拳をまっすぐ突き出すと暴力的な赤と青と緑と黄の渦が拳にまとわれ赤雷の攻撃を真正面から粉砕した。
う、うそ・・・でしょ・・・。
バタン
限界を超えた。もう体が動かない。何もできず地面に横になる。目が重い。いまにも気絶しそうだ。
きさ・・・まは・・・いったい・・・。
そこで意識を失った。
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倒れたブウサギ怪物たちからXリングを回収していく
これでXリング4つ全部集めた。
ザルタス怪物の精鋭の実力を見れる貴重な体験だった。
エヴォリューションリングの完成形、Xリング。
彼女たちの話のとおりなら、通常のマジドール怪物が装備していたものの数倍の強化ができる高性能のエリート仕様、それが4つ
左腕に4つすべてのXリングを装着していく。怪物に使えたのだ。俺にも使えるはずだ。
左腕、カチッ
右腕、カチッ
左足、カチッ
右腕、カチッ
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
ルビーサファイアエメラルドイエローダイヤジェノサイドヘラクレスコーカサスアトラスギラファノコギリアルキメデスヒラタパラワンオオククワガタカブトインセクター
ゼロワンツースリー・X1000ドッグタグXXXXリングフォームが誕生した。
体格がカブターの27まわりほど大きくなる
ダニキングに対抗できる力を得た。
ウサギ怪物たちがビームソードを持っていた。それを4本もらっておく。