37 メカキングコブラ
俺はいずれ最強のメカ戦士となってすべてのメカ戦士の頂点に立つ
そうすれば俺の生まれてきた意味が見つかるからだ。
林、お前は・・・。
そう言って林は海の向こうを見た。
その背中には寂しさと強さへの飽くなき渇望が見えていた。
怪物の気配!
おい!林!行くぞ!
・・・。
林は返事をしない。さきほどまでの空気で俺とやつは完全に決別していた。
しかたがない!
バイクにまたがり発進する
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
キキー!
急ブレーキをかけると
うわあああああああああああああああ!
人間同士が生身でナイフを手に殺し合いをしていた
なんだこれは!
僕のホームグラウンドだよ
いつの間にか背後に立っていた少年が声をかけてくる
お前は!
手の平サイズのゲームをやりながら少年は言った
人を殺すのはゲームよりも刺激的でいいよね。
バシューア!
サイの怪物が現れる
だあ!
転がるように避けると先ほどまでたっていた場所が粉々に粉砕される。
惜しいな。もうちょっとでやれたのに、でもそれはそれで楽しみだね。
お前を止めて見せる。
変身!
聖なる光が身を包み、光の中からメカバッタが姿を現す。
だあ!
右拳を叩き込む
ギャイン!
火花が散る
だあ!
左拳を叩き込む
ギャイン!
火花が散る
しゅら!
メカサイの右拳が繰り出される
ぐあ!
ギャイン!
火花が散る
さらにメカサイの右拳が繰り出されるがそれを潜り抜けるようにしゃがんでよけ
だあ!だあ!
素早く左右の拳を叩き込む
勝負を焦ったメカサイ
メカサイが腰の端末に特殊弾丸を詰めるとジョイントパーツを引く
電子的な音声が響く
ストライク・ライノス!
自らでシステム名を復唱する。
ストライク・ライノス!
サイの怪物が出現すると下半身と一体化、サイの突進力で突進パンチが炸裂する
すさまじいパンチだ
うわああああああああああああああああ!
ドカーン!
大爆発が巻き起こる
こ、ここまでなのか・・・。
そう思われたときだった。
林が駆けつけ
変身!
メカコウモリが現れると右拳を振るった
ああ!
ギャイン!
火花が散る
こ、こいつ!
メカサイが増援を前に明らかにうろたえている
剛、二人でやるぞ!
わかった!
ああ!
右拳を叩き込む
ギャイン!
火花が散る
だあ!
左拳を叩き込む
ギャイン!
火花が散る
ああ!
右拳を叩き込む
ギャイン!
火花が散る
だあ!
左拳を叩き込む
ギャイン!
火花が散る
だあ!
ああ!
二人のパンチが炸裂した
ギャイン!
火花が散る
ぐわああああああああああああああああああ!
そこに飛び込むようにメカクモとメカカニの戦士が現れる
君たちだけでパーティーはずるいんじゃないかな~。
「「変身!」」
さらにメカエイの戦士も現れる。
変身!
6人で入り乱れるように殴り合いが始まる。
だあ!
ああ!
とわあ!
いい!
んぎゅ!
しゅら!
けれんみたっぷりに荒れ果てた修羅場に新たな男が現れる。
あいつは・・・。
待て!剛!やつは・・・。
林!知っているのか!
やつは脱獄した犯罪者、7番目の戦士だ。
変身!
メカキングコブラが姿を現す
メカエイが叫ぶ
田村ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
メカキングコブラは言った
はあ?俺の知り合いか?
ぶら!
メカキングコブラが腰の端末に特殊弾丸を詰めるとジョイントパーツを引く
電子的な音声が響く
ストライク・コブラ!
自らでシステム名を復唱する。
ストライク・コブラ!
キングコブラの怪物が出現する
ぶら!
高々とジャンプし口から毒液を噴出、それに押し出されるように
ぶらあああああああ!
強烈なパンチが炸裂する
すさまじいパンチだ
うわああああああああああああああああ!
ドカーン!
大爆発が巻き起こるとメカサイもろともサイ怪物が木っ端みじんに爆散する。
そしてキングコブラ怪物はサイ怪物に近寄るとおもむろに頭からかぶりついた。
サイ怪物を食っているのか!
キングコブラ怪物はサイ怪物をすべて食べると力を増しているように見えた。
キングコブラの怪物とバッタとコウモリとクモとカニとエイの怪物たちが威嚇を始める。
大いなる戦いが始まろうとしていた。