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28 裏切りのメカカブター8 メカメリア 佐竹

3年前、警視庁の屋上

飯岡先輩

佐竹か、

どうだ。最近、

あ、これ受けました。

佐竹が取り出したのは一枚の紙だった

メカカブター装着者試験と書かれている。

お前実働部隊入るの?

はい!俺正義の味方になって困っている人を守りたい。そういうヒーローになるのが小さいころからの夢なんですよ。

正義の味方か、うまくいくといいな。

はい!

屋上のドアを開けて一人の若者が顔を出す。

たしか佐竹の後輩の三島とか言ったか

佐竹さん!局長が読んでますよ!

わかった!なんだろ。じゃ、先輩、失礼します。

おう!

メカカブター7を封印処置とする。

冷凍施設に端末を安置してから数日

事件は起きた。

エリザス怪物、15年前、エリザス怪物のキングが近畿1万人の命を奪った残虐な事件だ。

当時の報道では嵐による災害として処理されたが怪物の存在が世間に認知され公表された事実だった

新たな怪物との戦いの火ぶたが切って落ちたのだ

隊員たちに命令を出す

出動!

「「了解!」」

ブオオオオオオオオオオオオ!

キキー!

隊列を組み無数のバイクが急ブレーキをかけると

現場にはドラゴンエリザス怪物がいた

射撃!

ダン!ダン!ダン!ダン!

隊列を組み隊員たちが射撃していくも

わああああああああああ!

うわああああああああああああ!

次々と部下たちがドラゴン怪物の餌食にされていく

とお!

素早く怪物の攻撃を受け流し重心を利用して投げ飛ばして見せる!

皆さん!大丈夫ですか!

さすが隊長だ!単機で怪物を相手取るだなんて!

隊列を組み直してください!

「「了解!」」

射撃!

ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!

怪物が爆散するとまではいかずとも大ダメージを受ける。

ミサイルランチャーを取り出すと3人がかりで担ぎあげ

アタック&ファイヤ!

ドチャーン!

ミサイルが飛んでいき爆発、敵を木っ端みじんに吹き飛ばした

やった!

さすが隊長!

浮かれて賞賛し合う隊員たちめがけて

ヌハーーーーー!

決めきれなかったのか爆発の中からドラゴン怪物が突っ込んできた

わあああああああ!

いけない!

とお!

部下を守ろうと身をていして突っ込むも

ぐあ!

頭を殴られそこで意識がもうろうとしてしまう

ぼやける視界の中で見えたのはドラゴン怪物に蹂躙されていく部下の姿だった

助けたなければ・・・。

ぐああああああああああああああああ!

ぎゃあああああああああああああああああああああああ!

うわああああああああああああああ!

立とうとするも立ち上がれないそんなときだった

そのときだった。

ブオオオオオオオオオオオオ!

キキー!

バイクが急ブレーキをかけると

男が現れる

お前たち怪物は俺が一人残らず倒す!

変身!

メカカブター8が現れ

キュイーーーーーーーン!

両目が起動し光輝く



メカカブター8

パワー14t

100m5.0秒

重量1520㎏の装甲


各種性能が安定して上昇した新たなメカカブターだ。

ふん!

はあ!

とお!

シャコリー!

殴り蹴り奇声をあげながらドラゴン怪物が吹っ飛ばされていく

メカカブター8が右腕に8発の大型銃弾を装弾していく。

カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、

手首のジョイントパーツを大きく引き寄せると

ガシャ!

電子的な音声が響く

ストライクパンチ!

メカカブター8が言った

ストライクパンチ!

豪快なパンチが炸裂した

ドカーン!

ドラゴン怪物を倒したのだ。

俺は太陽を背負うもの、俺こそが太陽だ。

ザザッ!ノイズまじりに通信が入る

妻の三枝しおりから通信だった

あなた、事後になるけれど彼はメカカブター8、最新鋭のメカカブター、私たちの味方よ!

そうなのか

公田指令、悪いが今回の事件どうにもおかしい。

警察内部に裏切り者がいる

悪いが俺はこのまま消えて外から警察を正す。

ま、待て!

はあ!

メカカブター8は跳躍、そのまま行ってしまった。

警察署内の廊下を歩いていると人類推進機構外部研究室、略して外研の研究チームが署内を歩いていた。

妻のしおりがこちらへと歩いてくる。

あなた、

ああ、しおりどうしたんだ。

こちら私の教え子たちよ。

外研の方々ですよね。噂はかねがね

初めまして公田指令、三枝研究主任の教え子の藤宮です。

やや勝気な雰囲気を持った女性だ。

始めまして同じく三枝研究主任の教え子で道野と申します。

伝説の戦士とお会いできて公営の至りですよ。

いえ、そんな、僕はそれほどのことは

二人とも同期で一番優秀な子たちなの、どちらもメカカブター8の研究に関わりがあってね。

8に?

でしたらグッドタイミングです。私の研究室ご招待したいがいかがですか?

それはぜひ!

警視庁を出て外研の施設に到着するとガラス張りの実験室の前で見たこともない。メカ戦士が起動訓練をしていた。

こちらが最強のメカカブター、メカメリアです。

ハチ型のメカ戦士だった

道野がマイクに向かって指示を出す。

佐竹くん、デモンストレーションだ。

了解!

メカメリアが

ふん!

はあ!

とお!

目の前の的を次々と切り裂いていく

なんて性能だ!それにあの切れ味、メカカブター8以上の格闘能力!

メカカブター8のような貧相で貧弱なものとは機体ポテンシャルが段違いですよ。

そう意地悪く笑う道野、を見て藤宮が悔しそうな顔をしていた。

メカカブター8のメインシステムは私が父から受け継いだ思想を元に開発している。

あなたのお父上がいくら天才でも、私ほどではない。

それにマシンスペックではこちらが上です。勝てるとでも?

私のメカカブター8はいずれキング怪物すら倒せるようになる!

ははっ!それはすごい!ま、私もいずれキングクラスの怪物を倒す算段はできていますけどね。

えっ!

驚愕する藤宮だった

もっとも比較対象に逃げられては比べるまでもありませんか。

ブオオオオオオオオオオオオ!

キキー!

報告が入り現場に到着するとメカカブター8と見知った人物たちがいた

あれは!外研の!

それだけじゃない。道野さんも来ているのか!

見れば現場のすぐ近くに道野がいた

飯岡さん、なぜだ!

なぜ警察を裏切る!

あなたみたいな正義の刑事になりたかったのに!

警察の中に裏切り者がいる

俺はそれを止めようとしているだけだ

そんな馬鹿なことあるはずがない。

俺は太陽だからな。

うるさい!あなたを処理する!

変身!

佐竹がメカメリアへと変身する

はああ!

とお!

はあ!

ぐあ!

メカカブター8が右腕に8発の大型銃弾を装弾していく。

星がどれだけ輝こうと太陽にはなれない。

カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、

手首のジョイントパーツを大きく引き寄せると

ガシャ!

電子的な音声が響く

ストライクパンチ!

メカカブター8が言った

ストライクパンチ!

対するメカメリアも右腕に1発の大型銃弾を装填する

カシャ

裏切りものがああああああああ!

手首のジョイントパーツを大きく引き寄せると

ガシャ!

電子的な音声が響く

ストライク・スティング!

メカメリアが言った

ストライク・スティング!

はあああああああああああああ!

たあああああああああああああ!

豪快なパンチが炸裂した

ドカーン!

うあああああああああああああああああああああああ!

メカカブター8が爆発して死んだ

メカメリアが怪物と戦闘していると怪物が逃げていった

その直後だった

ブオオオオオオオオオオオオ!

キキー!

バイクが急ブレーキをかけると男がゆっくりと歩いて来る。

飯岡、生きていたのか!

そう、まぎれもないメカカブター8の装着者だった

俺は何度倒れようと立ち上がる。それが人生だ。

変身!

メカカブター8だった

ふん!

右拳を叩き込む

ふん!

すかさず左ローキックを叩き込み

ふん!

右ハイキックを叩き込む

こんな・・・なんて強さだ。依然とまるで別人、前は実力を隠していたのか・・・。

俺は常に強くなり続ける。1秒前の俺はすでに俺ではない。

メカカブター8が右腕に8発の大型銃弾を装弾していく。

カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、

手首のジョイントパーツを大きく引き寄せると

ガシャ!

電子的な音声が響く

ストライクパンチ!

メカカブター8が言った

ストライクパンチ!

対するメカメリアも右腕に1発の大型銃弾を装填する

カシャ

手首のジョイントパーツを大きく引き寄せると

ガシャ!

電子的な音声が響く

ストライク・スティング!

メカメリアが言った

ストライク・スティング!

はあああああああああああああ!

たあああああああああああああ!

豪快なパンチが炸裂した

ドカーン!

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!

メカメリアがブチャン!と地面に落ちると敗北した

ま、待てえええ・・・。

飯岡ああああああああああ!

夜、雷雨が吹きすさんでいた。

ゴロゴロオオオン!

雷鳴の鳴り響く土の上で道野の白衣の端をつかみメカメリアの装着者佐竹は懇願していた

佐竹くんもう君にはメカメリアになる権利はないんだよ。

そんな道野さん!待ってください!待ってくださいいいいい!俺からメカメリアを取り上げないでくださいいいいいい!お願いですから!

離せ!

うわあ!

道野は目の前にしゃがむと土を手に握り手の中でこねこねとこねながらそれを眺めた

君のようなクズに要はないんだよおおおおおおおおおおおおお!

ドチャー!

うわ!ぶえ!

顔に泥を塗りたくり、パン!と顔を叩くとスタスタと行ってしまった。

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!

雨の降る夜空に男の泣き声が何度も響いた

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