24 法王の笑顔
ブオオオオオオオオン!ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
エンジン音が響き
ドカーーーーーーン!
爆発、4mの黒い巨大バイク、メカゴキブリ怪物の愛機ダーク・ハガー、赤い二つの目のようなライトをランランと光らせ加速、突っ込んでいく。
洋平!待っていろ!
真っ暗闇の中に1000匹近く大量のジルテック怪物たちがうごめいていた
邪魔だ!しゃらああああああああああああああ!
右手の鎌で次々切り裂いていく
シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!シャイン!
すれ違いに切り裂いて爆散させていく
ドゴーン!
壁を貫通。内部へと潜入するといくつもの培養液入りカプセルがあぶくをあげていた
ここは・・・ジルテックのペスト怪物生産工場なのか。
お・・・お兄ちゃん・・・。
洋平!
ドス・・・ドス・・・。と足音を立てて、それが現れた。
洋平・・・なのか・・・!
洋平はぬるぬるした生命体へと変貌していた。
のっぺら顔になまこを思わせる怪物だ。
お兄ちゃん・・・助けてえええええええええええええええええええええ!
こうなってしまっては殺すしかなかった。
だと言うのに、なぜだ。手が動かない。殺さなければならない。そうだ。殺さなければ。そして手が動かない。
洋平の手が俺を打ち付け吹っ飛ばす
うあああ!
ガン!
壁まで吹っ飛ばされる
お兄ちゃん痛いよおおおおおおおおおおお!
洋平の手がさらに俺を殴り吹っ飛ばす
ぐああ!
地面を転がる
わかっている。やらなければやられる。獣性を取り戻し、敵を討たなければならない。だと言うのに
脳裏に洋平の顔が浮かんで拳が振るえなかった。
お兄ちゃん助けてえええええええええええええええええええええ!
洋平が向かってくる。
感情を殺せ、獣性を取り戻せ、虫の冷徹さを思い出し、血も涙も流すな。
ただ鎌を振るえ
そうだ!殺すんだ!
無感情に右手の鎌を振るうと
グシャ!
ゼリーを握りつぶしたかのようにビシャビシャと洋平が散った。
よ・・・洋平・・・。
おにい・・・ちゃん・・・。
それを最後に洋平は動かなくなった。
奇妙な喪失感が体を満たした。
勝った。そのはずなのに・・・なんだこの気持ちは
胸の真ん中に穴が開いたような・・・。
あはぁ!あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!
黒い影の怪物が空から浮遊して現れた。
ジルテックの法王怪物だった。
あ~あ、殺しちゃった。友達だって言っていたのに殺しちゃった。
・・・や・・・やめろ。
お兄ちゃん!痛いよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
やめろ!
お兄ちゃん!助けてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
その場にへたり込んでしまう。
心などない。冷徹な殺戮マシーンだったはずの自分がいつの間にか弱くなっていた。
心を知ってしまっていた。
君はあの子と一緒にいることでこう思ったんだろう?人になるのも悪くない。人として生きるのも悪くないって、それは心って呼ぶんだ。
君は怪物でありながら人の心を持ったんだよ。なのに・・・くふふふっ。もうダメだぁ~。人にはなれない~。人になんてなる資格もな~い。
永遠に怪物として戦いの世界で生き続ける。それを選んでしまったんだ。
せめてあのとき冷徹に徹しなければまだ未来は開けていたのに本能に従ったんだろ?
でもそれでいいんだ。それでこそ僕の知る王子様だ。
3王家の一角、ハリガネ虫怪物は失われた。けれどまだ君と彼がいる。
その子供はね。ペスト怪物たちの完成形メカカマキリを作り上げるのに必要な素材だった。実験途中で怪物化してしまったんだ。
彼もまた3王家、インヴェガ帝国の血を引く王子様だ。すべてはエルダーへと至った王子様と出会うためなんだよ。
ザルタスの王家の血を引く君がこうして僕のもとまでたどり着いたのも運命なのかな?
目からしずくが落ちた。
俺は泣いているのか、自分が何なのかわからない。目の前が真っ暗になった気がした。
あはぁ!あはぁ!あはぁ!あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!
あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!あははははははははははははははは!
暗転した世界にやつの笑い声だけが響く。
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ドカーン!
突然、バイクが壁を突き破り
キキー!
急ブレーキをかける
バイクから降りて来たのは
志道だった。
志道は法王怪物をにらみながら言った
お前が三上を!・・・よくも・・・三上を!
へえ、自力で洗脳を解いたのか。闇の力を支配したんだね。うれしいなあ。
俺にとってこの闇の力は単なる力でしかない。
お前からもらったこの力を使いお前を倒す!
志道は言った
メカゴキブリ怪物しっかりしろ!立て!力を貸せ!
志道修二、頼みがある。やつを倒す!力を貸せ!
志道が両手を構え。ファイティングポーズを取ると体から闇がうずまく。
俺は姿勢を低くし両腕をクロスさせると黒い風がオーラとなり身にまとった
人の心を知ってしまったなら、この底からわきあがる怒りをやつにぶつけてやりたい。その気持ちを言葉にして出した。
貴様だけは絶対に許さん!
メカゴキブリ怪物へと姿を変身する
志道が言った
三上の無念は俺が晴らす!
闇に包まれダークカブターが姿を現す。
メカゴキブリ怪物とダークカブターが肩を並べて参上した。
法王を隠していた黒い影がなくなると凶悪な蜘蛛怪物の素顔が現れる。
カバキコマチ蜘蛛ジルテック法王怪物だ。
蜘蛛怪物は言った
闇がかき消された・・・こまった。彼、僕よりも強いなあ。
もともと純粋な戦いの中で法王の地位まで登りつめた戦闘狂である現法王怪物にとって格上の敵と戦う状況など何度も経験してきたことだった。
その日のコンデション、技の熟練度、戦闘スタイルの癖、そういったことを含めての最強なのだ。異能力の一部が押し負けたことなどやつに取って些細なハンデでしかなかった。
あはぁ!
笑い声をあげ蜘蛛怪物が手を空高くかかげると闇が拳にまとわれる
闇をまとった絶対の防御は絶対の武装となって拳の威力を数倍に引き上げる。それはカブターで表すなら常時カブタースラッシュを放てるも同然だった。
目の前にいる化け物が手にまとうのは当然、威力は段違いの別物だが。
数千年、あるい数万年、あるいは数億年、闇を操ってきた蜘蛛怪物だからこそできる芸当だ。
潤沢な戦闘経験、天性のバトルセンス、異常な加虐性、高い知性を維持しつつも精神と肉体どちらも怪物の異常生物が顔をニヤァと笑顔にして不気味に笑った。喜んでいるのだ
あの腕からすさまじい力を感じる!だとしても!俺は負けない!
ダークカブターが駆けると右腕を振り上げ殴りかかった
はああああああああああああ!
重厚な拳が蜘蛛怪物の足の裏と激突、拳の勢いを受け止めて見せる。
大量の火花が散った
あはぁ!
嬉しそうに笑い声をあげる蜘蛛怪物
ダークカブターに合わせて俺も勢いよくジャンプすると大きく左スピンをかけて全身をしならせ
しゃらああああ!
左回し蹴りを蜘蛛怪物の右わき腹に叩き込む
ギャイン!
大量の火花が散った。
あはぁ!
ガッ!と叩き込んだ足をわきに抱え込まれ
あはぁーー!
一気に投げ飛ばされる。
闇の力で必殺技並みの怪力を得た腕力はそれだけで殺人級の力だった。
うおわ!
地面が迫った。
ぐあああああああああああああああああああああああああああああああ!
床をぶち壊しながら数十メートル吹き飛ばされていく
ドカーン!
大爆発が巻き起こる。
くるくると空中を回転しながら
ぐはっ!
俺の体が地面に打ち付けられた。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
ダークカブターが一気に跳躍し、蜘蛛怪物の背後に着地すると左拳を叩き込む
あはぁ!
それをあっさりと手ではたかれ右に受け流される
それだけでダークカブターの左拳が大爆発を巻き起こした
ドカーン!
ぐあっ、
ダークカブターは腕を爆破され激痛に耐えながら目を見開き、精神を戦闘に特化させる。幸い腕は大ダメージを受けたが原型をとどめている。いくら炸裂させられようとダークカブター
のタフな体ならすぐに回復するだろう。
はあ!
今度は右拳を真っすぐ突き出すも
あはぁ!
素早くしゃがまれ手首を捕まれ、
あはぁ!
一本背負いで投げ捨てられる
ぐああああああああああああああああああ!
ガギャン!
地面が蜘蛛の巣状に砕け散った
ドカーン!
大爆発が巻き起こる
爆炎の中から中腰に立ち上がるダークカブター、すでに立っているのもつらいのだろう。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
ダークカブターが雄たけびを上げ
はあ!
バン!と、素早く地面を蹴り、飛び跳ね
はあ!はあ!
空中で連続蹴りを放つ、
一撃は手で弾き飛ばされ、案の定爆散、
ぐっ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
痛みに耐え
二撃目が蜘蛛怪物の胸部を叩きす
ギャイン!
大量の火花が散り
ぐえええ!
蜘蛛怪物を数m後方へと吹き飛ばす。蜘蛛怪物の足が線路のように線を引いた。
がはっ・・・。
地面に叩きつけられるように着地したダークカブターはすぐに立ち上がると蜘蛛怪物を見た
あはぁ!いまのはよかった。ずっと強くなった!初めて君を倒したときとはまるで別人のように見違えたね!僕はうれしいよおおおおおお!
黙れ!貴様と話をするつもりはない!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
ダークカブターの体の傷が回復していく。
ただそれは生命力の前借だ。そう何度も使えるものではない。
志道修二!死ぬ気か!
はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!はあ!
すさまじい連打で拳と蹴りを繰り出す。
あはぁ!あはぁ!あはぁ!あはぁ!あはぁ!あはぁ!あはぁ!
それをすべて叩き落としていく蜘蛛怪物
そのたびに闇の力でダークカブターの両手足が爆散する。
奇跡的な攻防だ。
志道修二、悪いがその隙を利用させもらう。
両腕の鎌を前に突き出し、エネルギーを充填させると両腕の鎌の間に雷が轟く。
電撃がほとばしる。
電子的な音声がひとりでに声をあげる。
充填率、95%、臨界点を突破します。
避けろ!ダークカブター!オプティマス・ブラスト!
しゃらあああああああああああああああああああああああああああああ!
雷の光球、巨大なプラズマボールが撃ち出され
はあ!
間一髪、ダークカブターが横に転がり込むと
蜘蛛怪物を木っ端みじんに・・・
あはぁ!
蜘蛛怪物が跳躍、右足を大きく振りかぶり
ギャイン!
オプティマス・ブラストを蹴り飛ばして見せた。
馬鹿な!
巨大プラズマボールを跳ね返して来た。
目の前に自分の技が迫る。
避ける!間に合わない。砕くしかない!
右腕の鎌が3つの黒い光りを放つ、
しゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
トリプル・ダーク・ローチ・スラッシュがオプテフィマス・ブラストを貫通し
大爆発を巻き起こった。
ドカーーーン!
周囲の建物が瞬間的に蒸発、大規模なクレーターが生まれる。
バチ!ビリビリ!
大量のスパークを引き起こし、全身から火花が散っている。
かつてないほどのダメージだ。
いまの攻撃で体のパーツがいくつか破壊され配線が飛び出している。
ぐはっ!
ガシャン!
音を立てて膝から崩れ落ちる。
はあああああああああああああああ!
ダークカブターが上空から膝蹴りを叩き込もうと急降下する。
あはああああああ!僕の闇が戻ったよおおおお!
蜘蛛怪物が奇声をあげるとダークカブターの異能力で抑え込まれていた闇の力が復活し蜘蛛怪物を再び絶対防御の黒い影の怪物へと変化させる。
この短時間でダークカブターを超える異能力を獲得したのだ。恐るべき成長速度だった。
グワン!と黒い影の触手が襲い掛かるとダークカブターを滅多打ちにする。
ギャイン!ギャイン!ギャイン!ギャイン!ギャイン!ギャイン!ギャイン!ギャイン!
ダークカブターの全身から大量の火花が散り8回も爆散する
ぐはあああああああああああああああああああああああああ!
絶叫するダークカブターが空中で態勢を立て直すと
はあああああああああああああああああああああああああああああああ!
見事に蜘蛛怪物の胸部に手刀を叩き込む
ダークカブターも同じ闇を扱えることに加え、極限状態が志道修二の精神力を限界まで高め、潜在能力を引き出す。それは絶対防御をわずかに砕いた。
ギャイン!
かなり深い一撃だ。黒い影と化した蜘蛛怪物の胸部から大量の火花が散った
あはぁ!
それでも蜘蛛怪物は笑い声をあげ平然とダークカブターを殴り飛ばす
ぐああああああああああああああああああああああああああ!
くるくると回転しながらダークカブターが爆散し地面に転がった。
だがやつはあきらめていない。苦しみに耐え、すぐに立ち上がろうとしている。
そうだ。俺もあきらめる気はない!限界などない!
洋平!力を貸してくれ!
しゃらああああああああああ!
俺は勢いよく走り右鎌を振り上げる
あはぁ!
蜘蛛怪物の右拳が俺の頬を打つ
ギャイン!
大量の火花が散り、頭が爆散、凶悪な衝撃が顔を襲った。
それでも俺はひるまずに
しゃらああああああああ!
右鎌を大きく振りぬいた
ギャイン!
大量の火花が散る。
ダークカブターにできることが同等の実力で対立するメカゴキブリ怪物にできない道理はない。
いくぞ!志道修二!
おお!
右腕の鎌が3つの黒い光りを放つ、
しゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
トリプル・ダーク・ローチ・スラッシュ!
ダークカブターも力を込めると、右腕に二つの黒い光が現れ右腕を包む。
バースト・カブター・スラッシュ!
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
俺と志道の最大の一撃が蜘蛛怪物に激突する。
二つの閃光が天を貫いた。
・
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・
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勝利を噛みしめるダークカブターとメカゴキブリ怪物それを見て蜘蛛怪物は楽しそうに笑っていた。
あはぁ!あはははははははははははははははははははははははは!
蜘蛛怪物の一部は爆散させられ消滅したのだ。
ここは地下1000mの空洞、上空からしゅるしゅると伸びた触手が戻ってくる。
先端には砕け散り黒こげになった蜘蛛怪物がつながっている。
全長100m、無数の触手を持ち、真っ赤な眼球を8つ持つ、流星型の頭部に鳥のくちばしに似た口元を持つ、白いタコに似た怪物、それこそが蜘蛛怪物本体だ。
そう、ダークカブターもメカゴキブリ怪物も命がけで蜘蛛怪物の一部を倒したにすぎなかった。
あはぁ!
ドカーン!
天上からダークカブターとメカゴキブリ怪物が引きずり降ろされてくる。
ぐあああああああああああああああああああああああああ!
ぶあああああああああああああああああああああああああ!
触手に締め上げられるダークカブターとメカゴキブリ怪物
あああー、楽しかった。君たちは捕獲してペスト怪物に作り替えてあげよう。きっといいおもちゃになるはずだよ。
そう言って触手に力を込めて気絶させようとする
ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
ぶあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
二人が絶叫したときだった。
ぬん!
天上から誰かが降って来て触手を両断、地面に着地する。
ダークカブターとメカゴキブリ怪物が地面に落ちた。
ダークカブターたちを助けたのは全身黒いライダースーツに身を包んだ男だった。
そう俺である。
俺は志道たちのほうを振り返ると
志道は言った
ジェノサイダー・・・お前・・・。
あとは俺が請け負おう。
そう告げて蜘蛛怪物へと向きおなる
君は誰だい?あはぁ!
蜘蛛ジルテック法王怪物!
いくつものキングたちとの戦いをするうちにお前を後回しにしてしまった。
俺が幕を引こう。
ぬん!
大気が震えた。
足の周りが砕け散り、砕けた床のかけらが浮遊する。腹に赤、青、緑、黄、そして中央にひときわ大きなカムイの大自然の緑の光が灯る、
腰の端末に20枚のフェニレフリンメダルを入れていく
手の中に六角形の謎の固形物が現れ、それを目の前に構えた。
首に1000のドッグタグを下げる
3つのモーターを足首に装着
腰から下げた4つのキーホルダーが体に4重に装着され
首に5つのスルピリドマフラーを巻く
腰のベルトにカードを刺したあとでステッカーを3枚刺し
224個のDNAカプセルをひとつずつ腕のカートリッジ式ホルスターに入れていく
8種のオルシプレナリンウイルスが活性化する
胸にプルデンシャルブローチを5つセットする
変・身!
体から出297つの光がすべてを吹き飛ばすと光に包まれ中からが姿を現す
頭部が縦横縦横無尽な角のある体が赤、青、緑、黄の四色の宝石と20枚の神秘のメダルがきらめき、首のドッグタグが胸から両腕にかけて広がり鎖のように巻き付いていき両腕両足
のXリングが赤、青、緑、黄から4つ光る首に赤、青、緑、紫、黄5色のマフラーが輝き二重装甲のリバーシブルな3つ対となる力をさらに強化し224匹の恐竜たちの爪と牙と角と尻尾
と翼を獲得し8種のウイルスたちの長所を得て体が強化され赤、青、緑、黄、紫の胸のブローチが魔法を宿し燦然と輝く鎧へとチェンジする。
ルビーサファイアエメラルドイエローダイヤジェノサイドヘラクレスコーカサスアトラスギラファノコギリアルキメデスヒラタパラワンオオククワガタカブトイン
セクター1000ドッグタグゼロワンツースリー・XXXXXリングカムイファイブスルピリドマフラーリバースクロッカーベルクロストリプルWステッカートリプルモーターダイ
ナソーDNAトゥーハンドレッドトゥエンティーフォーオルシプレナリンウイルスTGPUCTーaHBファイブプルデンシャルトゥエンティーフェニレフリンメダルフォーム
カブターの297まわりほど大きくなる
いまだキング化もエンペラー化もしていない俺を見て、法王怪物が恐怖に顔を歪めながらつぶやく
こ、この力は・・・。ぜ、前人未踏・・・有史以来無敵の生命体にして始祖の怪物、エルダー、こんな野良の怪物がそれを得たというのか!あはぁ!あははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!
法王怪物は完全に見誤っていたのだ。
自らの次元を操る無敵の力を持つ自身ならゴキブリ怪物やカマキリ怪物たちをエルダーへと至らせ、伝説の力を手中に取り込み神になれると、しかしその不遜な思い上がりを清算することになった。
やつは俺を見ながら自分の化け物ぶりを棚上げしてまるで異形中の異形を目の前にしているかのような金切り声をあげて叫ぶ
あはぁ!いまだ未完成の体で何ができる!エルダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
目の前に迫る無数の触手を避けながら駆け抜ける。
蜘蛛怪物の巨体を前に俺は矢継ぎ早に新たな力をすべて解き放つ
224個の恐竜たちのDNAカプセルから恐竜たちの力をすべて引き出し、恐竜たちの力を引き出し強化
腕の筋力がボコリと盛り上がる
オルシプレナリンウイルスT赤色、汚染
オルシプレナリンウイルスG青色、変異
オルシプレナリンウイルスP緑色、寄生
オルシプレナリンウイルスU紫色、増殖
オルシプレナリンウイルスC緑色、害化
オルシプレナリンウイルスTーa茶色、錯乱
オルシプレナリンウイルスT-H黄色、誤認
オルシプレナリンウイルスB黒色、恐怖
の汚染を拳に込め毒を宿す。
魔法少女たちから譲り受けた赤、青、緑、黄、紫のプルデンシャルブローチで5重に念力を発動させ拳にまとわせるとバチバチ!と青いスパークが巻き起こった。
神秘の力を宿した20枚のフェニレフリンメダルには古代に存在した強大な怪物たちの力を宿す無数の怪物たちの幻影が見える
ぬん!
強大な一撃を蜘蛛怪物の頭部に叩き込んだ。
アギエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!
それだけで法王怪物は瞬殺された。次元の壁を突破するほどの破壊の力が法王怪物をねじり殴る。
砲弾がビルを貫通するも同然に殴り飛ばされ、法王怪物はビルを9000本なぎ倒してから肉片となりどこか遠くの県で死んだのだ。
すべてが終わると法王怪物の力が純粋な力の光となって空中に浮遊している。
ひったくるように手に握り法王の力を手に入れた。
こうしてジルテック怪物たちは滅びたのだ。
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ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
バイクがエンジン音を響かせていく。
洋平を思いメカゴキブリ怪物はひたすら走り続けた。
洋平、いずれ俺はこの世界の王になる。
そして平和な世界を築いて見せる。見ていてくれ。
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カラン、カラン、カラン、
教会に三枝と公田は来ていた。
二人ともウフェディングドレスとタキシード姿で晴れの日を飾っている。
愛してる。
私も愛してる。
愛を告白し合い。
互いにキスをする
教会を出ると周囲の観客たちが祝福の言葉を贈った。
おめでとー!
おめでとーー!
ぴゅー!ぴゅー!
おめでとおーーー!
おめでとう。
志道さん!
志道が三原と共にいた。
手には指輪をつけ
俺たちも結婚するんだ。
おめでとうございます。
三上の分も幸せにならないといけないからさ・・・。
そのときだった。
志道くーん!
三上が遠くのほうで手を振っている姿のが見えた。
三上はまばたきをした一瞬のうちに消えてしまったが
それで志道はなんだか笑顔になれた。
それは幻覚だったのかもしれないが志道はそうは思わなかった。
彼女はいまも自分を見守ってくれている。そう信じることにしたのだ。




