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22 ダークカブター編 プルデンシャルブローチ×5

う・・・。

見覚えのない部屋の中に布団で寝ていた

ガタンガタンと電車が窓の外を走り、車のクラクションとネオンの光が見える。

目が覚めたのね。私、三上よ。わかる?

見たこともない女がこちらを見ていた。

久しぶりね。志道くん。

し・・・どう・・・?

まだ頭がぼんやりとしているからか、たどたどしく言葉を話す

三上と名乗った女は両手にアルバムを手にして正座していた。

ほら、見て、学生時代の写真を見てたの、懐かしいわ・・・。

違います・・・俺、大野です。

え?

大野です。志道って誰ですか?

別人?うそ!でも・・・すごく似てるし。

突然頭に激痛が走った。

いっ、うう・・・。

ど、どうしたの!

あ、頭が・・・。

大丈夫!

いえ、大丈夫ですけど、どうして・・・そんな・・・

ど、どうしたの!

何も・・・思い出せない・・・。

思い出せるのは燃える・・・街と・・・ゴキブリの・・・怪物・・・それに黒い影の怪物が・・・うあああああああああああああああああああ!

叫び

バタン、

倒れてしまう

ちょ、ちょっと!しっかりして!ねえ!大野さん!大野さん・・・

それからどれくらいの時間がすぎたのか。誰かに言われるままに戦い

人が砕けて血を噴き出す。

殴るだけで人間が散っていく

「殺戮」

自らの手が赤く染まっていく

そしてそれをしておな笑い声をあげるのはもう一人の内なる自分だった

目が覚めると

コツコツコツ、包丁で野菜を切る音が聞こえる。

横を見れば台所に三上さんが立っていた。

目が覚めた?すぐにご飯できるから寝ていて。

それから倒れた自分をここまで運んで介抱してくれたことを聞いた。

ごめんなさい。見ず知らずの俺なんかをこんなによくしてもらって。

いいのよ。好きでやってるんだし。好きなだけいてくれていいのよ。

そんな!悪いですよ!

いてほしいって言ったらどうかな?

え?

ふふっ、なんてね。さあ、食べましょうか。

あはあ・・・。

その黒い人影はネオンの輝く街をビルの上から見下ろして人々が死ぬ姿を想像して笑っていた。

法王怪物、それがやつだ。

ダークカブター、時間だよ。

手を天にかがげれば紫の稲妻がいくつも降り注ぎ怪電波を送り込む。

深夜

人々が寝静まった頃、大野はフラフラと起き上がり一人三上宅を後にする

マンションの長いらせんの非常階段を女が慌てて降りていく。

暗闇、背筋に迫る恐怖に大急ぎで降りていく

怖すぎて振り返れない。振り返れば殺される。

そんな感覚。

はあ・・・はあ・・・はあ・・・。

ようやく降りきると安堵のため息を吐く。

振り返ると階段の影からアヒルザルタス怪物の黒いシルエットが見えていた。

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

うなり声をあげアヒル怪物

きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

女の悲鳴がとどろいたときだった

黒く屈強、巨大で異形の存在が現れた。鋭い目が青く光り闇に線を引きながら着地する。

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

階段の影にいたアヒル怪物の首をわしずかむと左右にブンブン叩きつけ、

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

絶叫するアヒル怪物を

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

アヒル怪物の頭を階段に叩きつけながら空高くジャンプしてどこかへ行ってしまう。

恐る恐る階段をのぞき込んでみると階段は粉々に砕け散り

数十メートル上空の階で黒い人型の影が何かを両手で引き裂く姿が見えた。

ボタボタボタボタボタボタボタ!

きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!

大量の血液が降り注ぐ。と大爆発を巻き起こした。

たった三秒ほどで勝負は決したのだ

自らの精神を操る法王の命令を聞き、時に人を襲い。あるいは敵性怪物の駆除を請け負う殺戮マシン、それがいまのカブター。ダークカブターだった。

洋平と歩いていると奇妙な気配がした。

瞬間的に危険を察知し俺は洋平の前に躍り出て両腕をクロスさせた

ドカーン!

目の前の足元で大爆発が巻き起こると後ろにあった家が爆発した。

うわあああああああああああああああああああああ!

洋平が悲鳴をあげる

ぐあ・・・。

やつの攻撃が俺の体を打ち抜いた。

にぶい痛みが走る。

お兄ちゃん!

下がってろ!

目の前にはクレーターの細長い道ができあがり

燃え盛る炎を背に血だらけのダークカブターが歩いていた。

思わず笑みが浮かぶ

はは、来たか。待っていたぞ。

そう言ってから一気に後方100m近くへと跳躍して距離を取ると俺の意思に反応し参上した。4mはある漆黒の怪物バイク、ダークハガーにまたがり加速していく。

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

姿勢を低くし両腕をクロスさせると黒い風がオーラとなってダークハガーの前方をまるでバリアのようにおおった

変身!

メカゴキブリの怪物に変身する

しゃらあ!

ドオオオオオオオオン!

おおおおおおお!

マッハ速度の突進がやつの体を引き殺す

数百メートル吹き飛ばされるダークカブターを

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

さらに突進して数百メートル吹き飛ばしていく

しゃらああああああああああああ!

今度は両腕の鎌を展開、9mの射程で切り裂く。

キング並みの力を内包した強靭な体だ。

オリジナルのカマキリ怪物よりも強力な一撃。

それが両断こそできずともダークカブターの表面に深い傷をつける。

シャイン!

大量の火花が散る。

ダークカブターは

ぐるぐると空中で回転すると着地

おお!

右腕が頬を打った。

ぐああ!

ブオオオオオオオ、キキーーーーーーーーーー!

ダーク・ハガーが転倒、俺もろとも転がっていく。

ゴロゴロと転がる体をふんばり瞬時に飛び上がる。

素早く後方にジャンプして一定の距離を保った

この時をどれだけ待ちわびたか・・・。

いくぜ!

背中の羽を広げれば本来あるゴキブリの羽とカマキリの羽が合わさり巨大な羽が6枚展開される

しゃらあ!

この高速移動を止められるか?カブター!

鎌を振るえばダークカブターは上に跳躍する。

ビルの壁面を蹴りながら登っていく

逃がすか!

追いかけ左右の鎌を何度も振るう

しゃらあ!しゃらあ!しゃらあ!しゃらあ!しゃらあ!

おお!おお!おお!おお!おお!

互いに上昇しながら激しく傷つけあい。

再び距離が開いた位置に着地する

しゃらあ!

踏み込み体に爆発的な加速をつけて飛び込んだ

カマキリ怪物の得意とした高速戦闘を俺のゴキブリの能力を使い。高すぎるIQによる高速演算で処理し、意識すらも同時に高速化させる。

相乗効果がトップスピード後の減速時に瞬間的な踏み込みを可能としそうすることによって的確に身体を操作、コントロール性を飛躍的に増し、連続高速戦闘を可能とする

しゃらあ!

もっとだ!もっと速く動け!そう自分に言い聞かせ限界を超えることを意識する。

おお!

ダークカブターも負けじとジャンプするといよいよビルの屋上付近まで到達した。

宙を舞うダークカブター目がけて瞬時に跳躍、コンマ0.1秒のタイムラグのみで対応して見せる。

いまの俺加速、常軌を逸している。やつからすれば俺が突然目の前に現れたも同然!

そして合成されたことによって生まれたゴキブリ怪物本来の力も合わさり、そこに吸収したハリガネムシ怪物のエネルギーも加われば避けきれるものか!!

しゃらあ!しゃらあ!しゃらあ!

三連撃、体から火花を散らしてダークカブターがビルの上へと着地する

重甲な体はシューシューと白い煙をあげ、なんとか俺の攻撃に耐えていた。

だが引き裂かれた鉄板かのように痛々しい傷が胸に付いている

逃がすかよお!

右腕の鎌が3つの黒い光りを放つ、ダーク・ローチ・スラッシュを進化させたトリプル・ダーク・ローチ・スラッシュでとどめを刺す!

ダークカブターも力を込めると、右腕に二つの黒い光が現れ右腕を包む。

バースト・カブター・スラッシュ!

トリプル・ダーク・ローチ・スラッシュvsバースト・カブター・スラッシュが激突する

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

しゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

互いの足から出る衝撃波で周囲9つのビルと足元のビルがガラガラと無残な騒音を立て、砕け散り倒壊していった

しゃらあ!

地面に着地すると

わあああああああああああああああああああああ!お兄ちゃーーーーーーーーーーーーーーん!

黒い影の怪物が宙に浮きながら洋平をわきに抱きかかえていた。

洋平!

この子はもらっていくよ。

洋平ーーーーー!

数日後

スーツ姿で三上はビニールを手に帰路につく

スーパーで買い物してたら結構時間かかっちゃった!

そのときだった

ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!

デメキンジルテック怪物が現れた。

きゃああああああああああああああああああああああああああ!

その頃、大野は異変を敏感に感じ取る。

それは彼の持つ超感覚による察知だった

三上さんが危ない!

急いで家の外へ駆け出す。

ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!

きゃああああああああああああああ!

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

うなり声をあげた怪物が突如現れた男に殴り飛ばされると地に転がった。

三上さん、大丈夫ですか!

大野だった。

大野くん、どうして!

俺があなたを守る!

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

邪悪な光が輝くと体がダークカブターへと変身する!

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

ダークカブターの本能をむき出しにした戦闘が始まる。

体が覚えていた。

とお!

振り下ろされた足を右手で受け止め

とお!

左手でチョップをくらわせ骨を叩き折る

ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!

デメキン怪物が悲鳴をあげる

後ろ足で首にからまると締め落とす形で倒れこむ

とお!

左の手で一方的に殴りつけていく

とお!

右の手で一方的に殴りつける

とお!

左右の股でデメキン怪物の側頭部を持ち上げ後ろに投げ飛ばす

ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!

神経が反射し思い描いたとおりに体が動く

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

強烈な右ストレートがデメキン怪物の右わき腹を吹っ飛ばす

肉片がビシャリ!と地面に散った

おおおおおおおおおおおおおおお!

再び今度は左フックがデメキン怪物の左わき腹を吹っ飛ばす

肉片が飛び散った。

ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!

悲鳴をあげるデメキン怪物

体をそぎ落とすようにデメキン怪物を血祭りにあげていく

あの姿、まるで・・・志藤くんの・・・でも違う。志道くんのとは違う見た目をしてる!

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

ドカーン!

ただ殴りつけるだけでデメキン怪物が大爆発した。

圧倒的な力の一撃だった。

戦いが終わると二人で家に帰る。

普通に食事を取り日常へと束の間回帰する。

深夜大野が苦しそうに声をあげ三上は目が覚めた。

うううああああ・・・あああ・・・。

大野くん・・・。

うう・・・ああああ・・・。

苦しそう・・・さっきは守ってくれたから・・・。

そう言って苦しむ大野の布団に移動すると、そっ、と背中に抱き着く

今度は私が守ってあげるからね。

心なしか彼女には苦しむ大野は少しだけやすらいだように見えた

やっぱり・・・そうなのかな・・・志道くん・・・。

志道は自然と悪夢を見なくなっていった

数週間後

覚えているのは遊園地にデートに来たことだ。

大野くん・・・。

大野くん・・・・・・。

この声・・・三上さん・・・?

やめてええ!

はっ!と我に返ると三上さんが腰にしがみついていた。

わずかに聞こえる人々の叫び声、視界と聴覚が戻ってくる。

これは・・・俺がやったのか・・・。

周囲を見回せば壊滅しひしゃげた鉄筋の遊具

破砕し炎上する観覧車、メリーゴーランド、遊園地のマスコット、そして人の死体だった。

両手は真っ赤な血にまみれていた。

お、俺は・・・。

両手の血に気を取られていると

ううっ!

小さくうめき声をあげたかと思うと三上さんが俺の腰からずり落ちていく。

み、三上さん!

慌てて抱きかかえると胸を黒いトゲが貫通していた

黒いトゲは伸縮して持ち主のもとへと戻っていく。

その先にはまがましいグロテスクな塔が立ち、その一番高い部屋に黒い影の怪物がいた。

一瞬で思い出す。

自分をこんな怪物にした張本人、法王怪物だった。

法王怪物の気配が消え、三上を見た。

三上はグッタリとした顔で俺を見ていた。

白いコートに見る間に赤い血がにじんでいく

三上!しっかりしろ!三上!

・・・もしかして・・・記憶・・・戻った・・・の?

そうだ!志道だ!三上死ぬな!

やっぱり・・・あなただったんだね・・・。

そっと頬に手が触れる

はあ・・・はあ・・・。

息も絶え絶えに三上が言った

あなたには・・・待っている人がいるから・・・ごめん・・・ね・・・あ・・・。

三上・・・三上!・・・。

今日も怪物と戦っていると

私たちがみんなを守るの!

魔法少女を自称する集団がいた。

少女たちはプルブテロール怪物たちから奪ったプルデンシャルブローチの力で怪物たちと戦い続けていた。

きゃああああああああああああああああああああああ!

爆散する。仲間たち

みんな、死なないで!

泣き崩れる少女に俺は話しかけた。

その宿命、俺が救おう。

え?

ぬん!

きゃ!

俺は少女の胸から変身ブローチを引きちぎると敵の攻撃で気絶している少女たちからも変身ブローチを引きちぎっていく

全部で5つ赤、青、緑、黄、紫のブローチを手にした。そのときだった!

体が・・・熱い・・・。


ぬん!


大気が震えた。


足の周りが砕け散り、砕けた床のかけらが浮遊する。腹に赤、青、緑、黄、そして中央にひときわ大きなカムイの大自然の緑の光が灯る、

手の中に六角形の謎の固形物が現れ、それを目の前に構えた。


首に1000のドッグタグを下げる


3つのモーターを足首に装着


腰から下げた4つのキーホルダーが体に4重に装着され


首に5つのスルピリドマフラーを巻く


腰のベルトにカードを刺したあとでステッカーを3枚刺し


224個のDNAカプセルをひとつずつ腕のカートリッジ式ホルスターに入れていく


8種のオルシプレナリンウイルスが活性化する


胸にプルデンシャルブローチを5つセットする


変・身!


体から出277つの光がすべてを吹き飛ばすと光に包まれ中からが姿を現す


頭部が縦横縦横無尽な角のある体が赤、青、緑、黄の四色の宝石の輝くと首のドッグタグが胸から両腕にかけて広がり鎖のように巻き付いていき両腕両足のXリングが赤、青、緑、黄

から4つ光る首に赤、青、緑、紫、黄5色のマフラーが輝き二重装甲のリバーシブルな3つ対となる力をさらに強化し224匹の恐竜たちの爪と牙と角と尻尾と翼を獲得し8種のウイルスた

ちの長所を得て体が強化され赤、青、緑、黄、紫の胸のブローチが魔法を宿し燦然と輝く鎧へとチェンジする。


ルビーサファイアエメラルドイエローダイヤジェノサイドヘラクレスコーカサスアトラスギラファノコギリアルキメデスヒラタパラワンオオククワガタカブトイン

セクター1000ドッグタグゼロワンツースリー・XXXXXリングカムイファイブスルピリドマフラーリバースクロッカーベルクロストリプルWステッカートリプルモーター

ダイナソーDNAトゥーハンドレッドトゥエンティーフォーオルシプレナリンウイルスTGPUCTーaHBファイブプルデンシャルフォーム


カブターの277まわりほど大きくなる


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