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2 伝説の戦士爆誕

気がつくと現実にいた

近代的な大都市の中だというのにもといた世界とは違うのはなんとなくわかった。

あてもなく道を歩く。

家はあるが家族はおらず、そのことに取り乱したのも数日前、気持ちを切り替えて生きていくことを誓う

この世界では16歳から仕事に就職できることがわかった。

それから仕事を見つける

犯罪者を取り締まる仕事だ。

民間軍事会社とでも思えばいい。

今日も凶悪犯罪者を取り押さえる

俺の名は土門、この世界にも無償の学生制度があるので利用することにした。


転校、初日

トイレの目の前を通ると強烈な緑の光が漏れていたそしてカタカタと妙な音がする

何だ?

気にはなるが女子トイレか、入ったら変態扱いだ。

も、もしかしたら誰かが痙攣していて?苦しんでいるのかも!大変だ!見てみる?見てみるか!よし!決めた!

左右を確認する。

誰もいない。いまなら!

はあ!

意を決して女子トイレの中に転がり込んだ。

それが学校で噂されている呪いのトイレだとも知らずに

光はトイレの個室のひとつの中から漏れ出ていて

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!

すごい音だ

大丈夫か!

バン!

扉を蹴破ると水の張ってある便器の中に光る緑色の固形物を見つける。

それが便器の中で左右に激しくぶつかりピンポン玉のように動き回っていた

消臭剤・・・か?

興味津々で掃除用具を持ってくると異物を取り除くために常備されていた掃除用トング「鉄のマジックアームのようなもの」で拾ってみた。

宝石?

まじまじと見れば水がしたたりランランと緑に光っている。

綺麗だった。

すると緑の宝石が光となり、くるりと空を飛んで俺の体に入り込んだ。

ぐあ!

叫んでから沈黙が訪れる。

明らかに体に浸透していくかのようにへその中にもぐりこんでいく緑の宝石、少しずつその光を失い完全に体に馴染んでいった

どうしようもない。

それが感想だったし結果だった。

取り出すことなど不可能、便器に入ってた石はきったねぇーとかしょーもないことに思考のリソースをさけるほど能天気ではいられなかった。

どうする?

冷や汗がみけんから垂れてくる。

異物が体の中でうごめいているそんな気がしてくる

便器の上に座り、悩んでいると

・・・ぐ、がはっ!

なんだこれ?あ、体が・・・熱い・・・。

俺はそのまま顔からトイレの床に倒れる。

ブルブルと体が震えて寒気がする。死ぬのか・・・熱い・・・?

うう・・・うああああああああああああああああああああああああああああ!

体に異変がおき、悲鳴をあげ、すごい光が発光する。

体の周囲に透明な何かが構築されていき、緑の鎧の戦士になっていた。

その異形の手を眺める。

これは・・・?

手のひらをカシャカシャ握ったり開いたりじっくり観察していると

ソコニイタノカ?

変声機で変えたような重い声でそう言われた

シャアアアアアアアアアア!

声の主は叫び声をあげてトイレの便器をぶち破って現れる。

下水道から半魚人の怪物が現れた!

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

叫ぶ俺、飛び出しおおいかぶさるように半魚人が襲い掛かる。

狭いトイレの中で俺は必死に両手を前に突き出して距離を取り立ち上がった。

く、ちょ、ちょっと待って!

ゾニエルの敵ヲマッサツスル・・・シャアアアアアアアアアア!

は、は・・・うああああああああああああああああああああああああ!

あまりの恐怖に絶叫して硬く握り締めた拳を突き出す。

ベジッン!

ものすごい音がした。

半魚人が窓の外に落ちて行った。

慌てて窓の外を見るとすでに姿も形もなくなっている。

はあ・・・はあ・・・はあ・・・。

肩で息をしてあたりを見回す。

し、死んだ・・・?

言葉を話したけど人じゃない?

・・・・・・。

しばらく唖然としていた

そろそろ生身に戻りたい。そう思ったら生身に戻れた。

時計を見る。入学式が始まっている。

呆然としながら入学式を終え、教室に向かい自己紹介の順番が回ってきた。

て、転校生の・・・土門です・・・。

先ほどのことが頭から離れなかった。

憂鬱な気持ちで借りた寮に帰る。

どうやらこの緑の宝石、人体に影響はないみたい。

生活に支障もない。

気にしない。気にしない。

宝石が連動して俺を緑色の鎧の超人に変身させてくれた。

そうだ。これは運がいいことなんだ!

世界には特撮的な装置と特撮的な悪の組織が存在してるんだ!そうに違いない!そう考えよう。

特別な使命感などない俺が、何の手違いかその特撮的ヒーロー装置を手に入るなんて非科学的なできごとが起きたんだ!

俺って運がいい~!

そう思うことで気をまぎらわせた。

横になっても眠れずこれからの人生を考える。

ゾニエル、聞きなれないその言葉から怪物うごめく悪の組織を想像する

その悪の組織に見つかったら殺されるかも?

宝石を自分では取り外せないし。ひょっとしたら解剖なんてことも・・・。

それどころかこれからの人生俺は隠し通せるのか?

あれから数日がたち、時間とともに緊張感が薄れ、馴れてくる。

俺は宝石の力を試してみた。

人気のない廃れた建物の中に入り

変身を願うと体が緑色の鎧の戦士になった。

敵の代わりになるものは・・・。

ちょうどいいドラム缶を見つける。

あれでいいか。

落ちていたネジを一つ拾うと

ぬん!

投げつける

ダン!

ドラム缶がクの字に曲がった

なるほど、こんなこともできるのか。

右手をにぎにぎと握りしめる

緑の鎧の戦士となって、登校時の自転車を時速40kmでこいだり、

サーチ・アイ!

透視能力でトレーディングカードゲームの1枚7万円するカードの入った当たりカードパックを買ったり。

そんなようなことをして力を楽んだ。

悪いことだけじゃない。

馴れとは恐ろしいものだ。

日々を送っているとある日、

それを目にして心臓がせりあがるかのような嫌な緊張感で震える。

学校の中に蛾の怪物がいた。

目が飛び出そうな顔をしていてなぜか小刻みにブルブル震えている。

とてつもなくグロテスクだ。

そいつが放課後、人気のない廊下を両手の羽をパタパタ広げながら歩いている。

手のひらサイズの蛾虫が人と同等のサイズで存在し、そいつが二足歩行でその辺を歩いていると思えばそれがどれだけおぞましく不気味な光景か。

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

叫び声をあげ、蛾の怪物がビクリとして俺のほうを見た。

俺を殺しに来たのかああああああああ!殺せるものなら殺してみろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

殺さなければ、殺される!殺意だけを胸に殴り掛かる。

俺の怒りに反応し、体が緑色の鎧の戦士に変貌する。

顔面を押さえつけ、押し倒すと壁に叩き付けた

ガラッ!と壁の一部が崩れ落ちた。

左の拳を振り上げて

ぬん!ぬん!ぬん!

何度も、何度も、蛾の怪物の顔面を殴りつけ圧倒する。

そのときだった!

パリーン!

突然、窓ガラスを割って現れた青い戦士が青く輝くビームソードを振り回すと蛾の怪物もろともビームソードに斬り飛ばされた。

くっ!

痛みに耐え、ゴロゴロと転がると青い戦士をいちべつし体の具合を確認する

深くはないが。何だあいつは!

俺におかまいなしにそのまま青い戦士は蛾の怪物を斬り付ける!

敵なのか?

青い戦士はビームソードを右にスラッシュ!左にスラッシュ!蛾の怪物がへなへなと倒れ絶命した。

・・・殺したのか?

青い戦士はこちらを見た。

新手のジェノサイドか?

じぇ?ジェノサイド?

はぁ!

青い戦士は蛾の怪物を蹴り飛ばすと俺に襲い掛かって来る

はぁ!

避けた頭上をビームソードが通過する

ブオン!

な、何をする!

お前のジェノサイドの力、破壊させてもらう!

ブオン!

ビームソードが俺の右肩を打ち付ける

ぐあ!

白い煙をあげて右肩が少し焼けている。

はぁ!はぁ!

さらに二度、×字に切り裂かれる

ぐお!

胸部が執拗に斬り付けられ火花が散った。

それでも俺は立っていた。

ビームソードを受けて立っているとは頑丈が取り柄のようだな!だが、無駄なことだ!おとなしく力を渡せ!

ブオン!

ビームソードを手で受け流し、

ぬん!

左アッパーを青い戦士の胸に叩き込むと

ぐあ!

左手の中に緑色のビームソードが握られていた。

これで互角か。

思いつく限りにめちゃくちゃな振るい方でビームソードを振るう

両手で頭上にかかげハリケーンのようにくるくると回転させると

ぬん!

ブオン!

縦にまっすぐ両断するように振り下ろす。

青いビームソードがそれを受け止める。

激しい火花が散り咲いた。

ブオン!

ビームソードを弾き飛ばされると

青い戦士が叫ぶ

ふん!遅い!

胸を蹴られた

ぐあ!

吹っ飛ばされてからするすると床をすべっていくと止まった。

なんとか立ち上がろうとして片ひざを立てる。

・・・強すぎる!

青い戦士はビームソードを振り回すと

はあああああああああああああああああ!

連撃を繰り出されなすがままに体を切り刻まれていく

ぐはああああああああああああああああ!

斬られながら後退し、廊下へと出ると別の教室へと転がり込む。

フラフラと教卓に手を伸ばしつかみそこね。

ガコン!

と音を立てて生徒机もろともが倒れた。

ぐはっ!

いまにもやられそうな状態で倒れ伏す

ここまでだな。

青い戦士がビームソードを振り回し迫る

絶体絶命の危機

そのときだった。

ズガーン!

壁を突き破ってゴキブリの怪物が飛び込んできた

同時にその怪物が赤、黄の戦士を投げ捨てる。

どちらもグッタリして死んでいるようだ。

青い戦士がその圧倒的な存在を前に動きを止めてつぶやく。

馬鹿な、小枝、松代、手練れのジェノサイドが全員やられたのか?

おおおおおおおおおおおおおお!

青い戦士がビームソードを振り回し襲い掛かるも

しゃら!しゃらあ!

素早く右、左と青い戦士の腹に拳を叩き込んでいく

青い戦士が殴り飛ばされ飛んでいく

うあ!

ゴロンと転がり、何とか立ち上がると

青い戦士がビームソードの柄にあるスイッチを押した。

ビームが強く光沢して巨大化する。

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

青い雷撃のようなビームソードがゴキブリ怪物に振り下ろされると大爆発が巻き起こった。

白煙がただよう。

何の音もしなくなった。

どうなったんだ?

白煙の中から異形の腕が伸び、青い戦士が殴り飛ばされた

がああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

青い戦士は最後の悲鳴をあげたあと数十メートル後方の壁にめり込んでグッタリして動かなくなった。

ドス、ドス、ドス。と足音が響く。

幸い俺が死んだと思っているのだろう。

死んだふりを続け、ゴキブリ怪物が去るのを待った。

怪物がいなくなった頃、立ち上がる。

いまのはいったい・・・。

ふう・・・危なかった。殺されるかと思った。

これからはもう少し気をつけようと誓った。

青い戦士の様子を見に行くと。体中の骨をバキバキに折られ死んでいた。

どうすることもできない。行こう。

帰ろうとすると他の死んだ戦士たちも目に入った。

死んでいるのか?

生死を確認するため仰向けに起こすと

赤、青、黄の3つの光が死体から飛び出した。

わっ!

光の中に赤と青と黄の光の中に宝石が見える。

どれも俺が手に入れた緑の宝石と同じもののようだった。

それらがすべて俺の体に突き刺さり飲み込まれていく。

ぐあ!

鎧の色が不安定に赤、青、黄、緑の4色に交互に入れ替わる。

それぞれの色が火、水、雷、風の力を宿しているようだ。

3人分の謎の声が聞こえる。

・・・新たなるジェノサイドよ。お前にたくす。受けとれ

・・・人を守れ。

・・・俺たちがお前の剣となる。

光となって消滅していく3人は最後は人間の姿に戻ってから消滅していった。

力がみなぎる。

これは3人の力なのか?

いつの間にか握っていた。

この両手の4本の赤、青、緑、黄のビームソード。

体から出た4つの光が周囲のすべてを吹き飛ばす。

赤、青、緑、黄の宝石の輝く鎧へとチェンジした。

体格が4つ回りほど大きくなった

宝石のおかげで火、水、雷、風に対する耐性が付与された。

合計4つの変身宝石の力をつかさどる最強のジェノサイドが誕生したのだ。

そう俺はルビーサファイアエメラルドイエローダイヤジェノサイド!4つの力を持つ最強の戦士となった。

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