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対処係



「あの、、すいません。」



「はい。」


オーナーが周りに何を言ったのか。



小さな子供が目撃される度に。


俺は、呼び出しを食らった。



「もう、



お祓いして貰った方が良いですよ?」


オーナー「やっぱり駄目か、、」



おばちゃんの顔色も良くなくなって来た為。


提案を兼ねて、オーナーに会いに行った。



「4階なら裏口から入って貰えば。


そう、目立たないのでは??」


オーナー「そうだな。



じゃあ、ちょっと連絡してみるよ。」



その日から一週間後ぐらいたったある日。


「おぅおう。


居た居た。」


トイレ掃除をしている中。


オーナーは、さっき掃除した場所に。


序でに用を足しに来た。



ジョボジョボジョボ。



オーナー「それでなんだが、、



今夜。お祓いに来るそうだ。」


「良かったですね。」



ようやく普段の仕事に戻れる、、



オーナー「私も含めて。君も。


一緒に、


お祓いを受ける事になったから。」



えぇ、、


勝手な時間外労働宣告。


「いや。



困りますよ、、」


するとオーナーは、手も洗わずに。


俺の肩を掴んで来た。



オーナー「頼むよお、、


私は、こうゆうの。苦手なんだから。



ちゃんと、時間外の手当て。出すから。」



そうゆう問題ではない。



「はあ、、


分かりましたよ。



今回だけですからね??


今度からは前もって言って下さいよ?



それに、ちゃんと手を洗って下さい?」


オーナー「わかった。



じゃあ、今夜。」



ジャー、、



綺麗にした洗面台は、水が跳ねて。


また掃除をするハメになった。



「俺。


あの人嫌いだよ、、」



入っている会社は普段から遅くまでやっており。


そこは、帰って貰えなかったそうだ。



オーナーが周りに何て言ったのかは分からないが。


今回のみで、会社以外の全てが20時で閉店となった。



このビルには、飲食店や、スーパー。


生活用品店まで。様々なお店が並ぶ。



ここに住めば、全て完結するだろう。



警備の人にも帰ってもらい。


7階8階9階までは、通常通りに動いている。



会社が入っている階は、


エレベーターと階段で繋がっており。


夜間の裏口の所からしか、


行き来出来ない様になっている為。



お祓いの方と鉢合わせる事等は無い。



23時頃。


待ち合わせを1時間も遅刻して。


お祓いの方は現れた。



オーナー「いやいや。


お待ちしておりましたよ。」


お祓いの方「道が混んでてね。


遅れてしまってすまないね。」



偉そうな人。


いや。本当に偉いのか、、



正直。お祓いを含め。


幽霊と言う存在すらも。


信じていなかった。



呼ばれる度に確認するが。


俺は、見えない体質なのか。



着くともう、其処には居ないのだ。



なかには、泣いていた女性も居たので、


嘘じゃないのだろうとは、思うも。



自分の目では見てないので。


何とも言えない。



それが、俺の応えだった。



自分の目で見えない存在は、


信じないタイプなのだ。



お祓いの方「さあ。


時間が無い。



早く済ませよう。」



地下の駐車場を抜き。


1階から6階までをひと通り歩く。



多く出現する場所のトイレには、


見えない様な場所に御札を貼る。



めんどくさそうに渡された御札を。


何故か、俺が貼っていた。


「こうゆうの。


ちゃんとした方がやらなくて良いんでしょうか??」



お祓いの方「私を疑うのか?」


オーナー「いやいや。


すいませんすいません。



続けて下さい。」



宥める様に間に入る。



オーナー「頼むから突っ掛からないでくれ。


実力は確かだろうが。



臍が曲がりやすいんだ、、」



お祓いの方「何か言ったかね??」


オーナー「いえいえ。



ささ?


こちらです。」



途中途中で。


何かをブツブツと唱え。



全てが終わる頃には、外が明るくなっていた。



オーナー「お疲れ様でした、、」


お祓いの方「まあ。やれることはやった。



後は、向こうがどう、出てくるかだ。



はい。」


「えっ??」 


手渡されたのは、大量の御札だった。



お祓いの方「行ってない上層階と。


そのトイレに。



後は、これが焼けた場合に。」



お祓いの方「また。


何かあったら、よろしく。」


オーナー「はい、、


御苦労様でした。」



車を見送る頃には、鳥が鳴いていた。


オーナー「はあ、、疲れた。



じゃあ悪いけど。



後は、よろしくね?



清掃員の人には、伝えておくから。」



平然と。


車に乗って。


オーナーも帰って行った。



「、、ふざけんなよ。」



この紙を投げ捨てて。


今にも帰りたい気分だった。



でも、それは出来なかった。



「はああ、、」



変な責任感に負けた。



溜め息と共に。


俺の労働時間は。



時計の針を。


一周しようとしていた。
























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