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第2話

翌日の放課後、ウィリアム・アシュレーの姿は校長室の前にあった。


事前にアポイントメントを取っているわけではないので、ウィリアムの訪問を相手が受け入れる保障は無い。


深呼吸した彼は、思い切って校長室のドアをノックする。


「Come in」


中からの返答に導かれ、彼は校長室のドアを押し開けた。


「お忙しいところすみません、校長先生。3年生のウィリアム・アシュレーです。実は先生に相談したい事があって、少しだけお時間を頂けないでしょうか。」


「構わんよ」


「ありがとうございます。」


校長はデスクからゆっくり立ち上がると、目の前のソファーを指し示す。


2人がローテーブルを(はさ)んで向かい合いに座ると、先に話を切り出したのは校長だった。


「私に相談とは何かな?」


「校長先生もご存知と思いますが、ロシアとウクライナで戦争が始まりました。私は戦争をテレビやネットを通して見ているだけですが、それでも今の状況が悲しくて仕方ありません。このような戦争を終わらせるために何かをしたいのです。でも具体的に何をしたら良いのか分からなくて・・・」


「そうだな・・・ウィリアム、君はなぜこの戦争が始まったと思う?」


「それはロシアがウクライナを侵略するために攻め込んだから戦争になったのですよね。」


何を当たり前のことを聞いてくるのだという表情で返答するウィリアムに対して、校長は数秒の沈黙の後、ウィリアムにとって全く予想外の言葉を発する。


「アメリカ政府もマスコミも君と同じ事を言っているね・・・だが果たしてそうかな?」

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