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Diver  作者: ワドルディ
2/2

ノゾミ

高校生。

多感な時期

厨2病 妄想で片付けられても仕方ないことなのに、ノゾミは笑わず信じてくれた

何故か。


それはあの"ダイブ"で経験した事が事実で本人または、それを経験した俺しか知り得ないことだったからだ。


中学から彼女とは一緒だったけど

まともに話したことないしなあ

どうしたものか…………。


こんな事知ってしまった以上

放置もできないしなあ

よし…………







おはよ〜

今日体育ダリ〜

ガヤガヤする朝の教室


ノゾミ……さん!!

なに。


無機質な声

人の心がないような声

その声に怯みながらも話を切り出す

放課後、、時間ないかな。

あの例のノートのことで、、


1.2秒の間があったあと

この前の喫茶店で待ってて

了承を頂いた。



──────────

────────

─────


にしてもこの喫茶店居心地いいなあ〜

とても広いとは言えない店内

薄暗い照明。

コーヒーと本の匂い。

少し大人になったような不思議な気持ちにさせてくれる



おまたせ。



身体がビクッとする



あ、あぁ。

俺もさっき来たから、、


そう。

それで話って何


随分と単刀直入だな、、

まあ座ってよ


向き合う2人

やっぱり綺麗だなぁと惚れ惚れしながらも

先程の問について答える


あの─────

男の人についてだけど、、、



死んではないわ。

いや生きてるかも分からないわ。


そう返すノゾミの顔は少し笑ってるように見えた────────。




ノゾミは全てを話してくれた

あの男は虐待をしていた父親だと

母親は幼い頃に家を出ていったきり

顔も覚えてないそうだ。


あの日酒に酔った父親は

虐待の域を超え本気で殺そうとしてきたと。

そしてあの"ダイブ"に繋がるわけだ。


その後ノゾミの狂気に似た殺意を

生物の本能的に悟った父親はノゾミを置いてどこかに消えたと。



事情を知り

死んでいないことに安堵する



今度は私が聞くけど

あなたのその力


私はその力に興味があるわ。


その力で私の記憶に飛んで

母親に行き先を聞いてきて欲しいの。



まてまて

幼い頃だろ?素直に教えてくれないと思うし

過去を変えすぎると俺が死ぬんだ!!話したじゃないか



過去は変わらないわ。

その情報を元に"今"の私が行動するだけ

つまり変わるのは"未来"よ。



そうか

気にしたこともなかった

この過去の記憶に飛べる能力は

未来を変えることが出来る


過去の大きな改変は許されないが

未来なら問題ないわけだ

なるほど。



だが待ってくれ

この能力は自分では操れないし

同じ人に2度飛べるかもわからないんだ、、



じゃあ方法は探しましょう

急に飛べるかもしれないから

これからはなるべく私も一緒に行動するわ。




…………。

わかった




これが

4年前

ノゾミとの出会いであった。



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