大学生
大和目線──
それから一年、あねごは本当に第一志望のところに合格。
上京。
それから話は二年後まで飛ぶ。
あねごに言われた通りきちんとした高校生活を送った僕ら四人はバイトと掛け持ちしつつ四人とも同じ大学進学を果たした。
施設は18歳まで、だから四人で住むことにした。
三月になり卒業式が終わり、3日後友愛園を出て上京をした。
友愛園は布団とかも与えられていたため服や少しの私物を詰め込むと車でも問題なかった。
家はわりと綺麗でひとり部屋。
大屋さんも事情を伝えると保証人いらないと言ってくれた。
俺たちの大学の卒業生らしい。
「一人部屋があるんだ!!」
「まぁね、大学生だし!一階の六畳は柚木の部屋ね!二階は男子。」
「家具とかないからしばらくは不便だな…」
と朔は部屋を物色してる。
柚木と僕が決めた家だから朔と哲二は初めて。
「庭に洗濯干す感じだな!!!」
と哲二が庭をのぞく。
中古だけど車を朔が買ったから朔の車を入れる車庫、四人の自転車は庭に入れれるし、それだけいいのにここが学生が住む地域だから安い。
一人あたりの家賃なんて二万で済む。
「教科書代とかもあるからそれを考えたら食事の関係と洗濯機ぐらいしか買えないかなー」
大家さんから炊飯器もらえたのはかなりありがたいな。
高校時代僕と朔が芸能系のバイトしてて柚木は母方の祖父母から金銭的支援だけはしてもらえてるらしく、哲二もバイトしてるしなんとかなるんじゃないかなー
あとは僕らはやりたいことがある。
「いついくんだ?」
と哲二が急かすが生活できる部屋を作ってからかな
哲二が朔とわいわい言ってる。
でもとりあえず学校行ってみるのもありかな!
入学式までほぼ1ヶ月。
行くかな。
「じゃあ大学とりあえず行ってみる?」
「いく!!」
一番キラキラしたのは柚木。
とりあえずみんなわくわくが止まらなかった。