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再会
大和目線────
あれは…
髪が長くなってるけど見た目もしぐさも声も変わらない、僕らが一番会いたかった人…
「「あねご!!」」
哲二と柚木が反射的に言う
振り返りびっくりした顔の彼女は間違いなくあねご!!
「え、てつ?ゆず?…やまととさくたも!?え、どうしたの?なんでここに?」
「へへっ」
恥ずかしそうにしてる哲二とこっち向く柚木。
朔を見るとお前が言えよみたいな顔。
「四月からこの大学の文学部の一年生になります。」
「えっ…ええー!!!」
そりゃ驚きだ。この大学受けること言ってなかったし、大学すら行くかあやふやにさせてたんだから。
「え、みんな受かったの?え、文学部?」
「そうだよ。なんでそんなに驚くんだよ。あねごと同じ文学部。」
「っ!!」
ちょっ////
抱きつかれるとは思ってなくて…////
「あねご!!」
「あねご苦しい…(笑)」
「抱きつかれるとは思わなかったな」
「良かった…ありがとう、おめでとう。
あー、何いってんだろ…まとまんないや。」
あねご泣いてる?
剣道の道着の匂いとあねごのシャンプーの匂い…
あねご。やっと会えた…