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詩集:あたしのうた

あたしの果て

作者: 歌川 詩季

 どこだよ、そこ?

 サボテンの砂漠を

 1000マイルさきの地平線に あたしの果てはある


 沈んだ太陽の亡骸(なきがら)()んで

 (あんず)の皮だけ砂糖漬けしてた

 おひとついかが?


 こんなあたしの果てに長居は無用

 あなたはあなたのステージにお戻りなさいな

 そしていつか あなたの果てに流れ着いたとき

 ここよりましなこと なぐさめにすればいい



 ウミウシの()()

 みっつほどこえた水平線に あたしの果てがある


 (くぼ)んだテーブルに取り皿を積んで

 三途の川より さらに因果よね

 困ったもんだ


 こんなあたしの果てにコンビニもゼロ

 あなたはあなたの地元へとお帰りなさいな

 そしてどうか あなたの果てに押しやられたとき

 ここにはない花が咲いてればめでたしよ

 コンビニがないなら、24時間のスーパーがあってほしい!


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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挿絵(By みてみん) 制作:あき伽耶先生
― 新着の感想 ―
[一言] 冒頭からして西部劇に出てくるような情景をイメージしました。 砂漠地帯を一人で彷徨い歩いているよな感じですね。 テンガロハットやマントを着て暑さをしないでいるような…
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