Seventh Redo
この作品は幾度もの設定見直しや作品削除を経ていることで作られています。
投稿頻度は低いものの、文字数は毎話五千文字を目標としているので、ご理解ください。
俺は主人公が嫌いだ。
恋愛物では幾つもの壁を乗り越えた先にある“両想い”というハッピーエンドが待っている。
スポ根では、主人公の熱意や感情によってチームの皆んなが団結して夢を叶えたり。
バトル作品では、主人公が土壇場に貶められると血やら才能やらで覚醒して大逆転。
彼らの中には血が滲むような経験や体験、気が遠くなるほどに努力を積み重ねる人がいるのは知っている。だからこそ人は魅了される。
コインの表と裏。バツとマル。プラスとマイナス。正義の味方と悪の味方。
これらは“選ばれる”という、勝者のみが味わえる酒に違いない。
選ばれた者は勝者や英雄として褒められる。
選ばれなかった者は弱者として不自由になる。
この上なく簡単で残酷な世界の法律なのだ。覆らないし、覆せない。
戦いは世界を発展させ、同時に人を追い込む。
戦争によって孤児となった子供がスラム街に住み着くように、近代開発の一環と称しての自然破壊は動物種の住処を奪って横柄な生き方をするように。
負けることが悪い。騙される方が悪い。今までにも果てしない数を聞いてきたからこそ言いたい。
───そうだ、負けなければいいんだ。
書くことに後悔はしませんが、更新が止まってしまった時に感じる焦燥感には一定以上の経験があります。
あれは辛いですね。主に罪悪感が。